親戚を頼り逃げるロヒンギャ

親戚を頼り逃げるロヒンギャ
彼らが望んだのは、ナフ川を渡ってバングラデシュに入ることだった。

ピル モハメッドさんと妻のラシダ ベガムさんは、二人の息子やすべてのものをミャンマーに置いたまま、出でこなければならなかった。

この夫婦は月曜日、5歳と3歳の2人の娘とともにコックスバザール(Cox's Bazar)テクナフ(Teknaf) のレダ非登録ロヒンギャキャンプに入った。

「彼ら(ミャンマー軍)は11月19日、2人の息子を拘束しました。二人が今どこにいるのか分からない。それで私たちはここへ来ることを決めました」
ミャンマーのマウンドー、ムンニパラ出身のモハメッドさんは話した。

このロヒンギャ男性はブローカーに1万2千タカ(1万7160円)支払い、妻と二人の娘と一緒に川を渡った。日曜日、彼らはシャー・ポワール・ディワップに着き、翌日、レダキャンプに入った。
Rohingya women and children at Leda camp in Cox's Bazar's Teknaf upazila. They have been staying there since they crossed into Bangladesh. The photo was taken yesterday. Photo: Anisur Rahman

Rohingya women and children at Leda camp in Cox’s Bazar’s Teknaf upazila. They have been staying there since they crossed into Bangladesh. The photo was taken yesterday. Photo: Anisur Rahman

「多くのロヒンギャがキャンプへやってきて、親戚たちと一緒に過ごしています」
キャンプ運営委員会のドゥドゥ ミア委員長は話す。

法執行機関は、新しくやってきた人のリストを準備するよう指示したという。

このキャンプは7ブロックあり、約2500世帯のロヒンギャが住んでいる。居住者数は現在約2万5千人だが毎日増え続けている。

ここに25年間住んでいるアブ カシェムさんは妻と二人の子どもと一緒にこのキャンプへやってきた。今家族は19人に増え、6人の孫までいる。

カシェムさんは特派員に、火曜日、14歳から18歳くらいの7人の若い女の子がキャンプに到着するのを見たと話した。

女の子たちは親戚で、マウンドーのガジビル、ザンブニア、ラビラ村からやってきたという。

「両親がどこにいるのかわからないため、私たちは自分たちでここへやって来ました」
7人の女の子のうちの1人が話した。

「川を渡るため、ミャンマー側の船頭にそれぞれ5千タカ(7150円)ずつ支払わなければなりませんでした。11月21日に川を渡り、ロンギカリを通り、火曜日、キャンプに入りました」
お金はマウンドーの村の人から借りたのだという。

ミャンマーからテクナフのキャンプへ来るまでの間、大変な目に合わなかったかと質問したところ、バングラデシュ国境警備隊(BGB)メンバーに止められたと彼女は話した。

国境警備隊に彼女たちの悲劇を話したところ、メンバーの1人がキャンプに行くことを許してくれたのだという。

女の子たちは火曜日、レダキャンプの親戚の小屋へ避難した。

「彼女たちは私の甥と姪の娘です。ミャンマーに住んでいました。でもそこが不穏な状況になったため、逃げ出さざるを得ませんでした」
女の子たちに避難所を提供した、ミャンマーからやってきたロヒンギャの男性(60)が話した。

ここ10年ばかりキャンプで暮らしている男性は、妻と2人の子どもと一緒にここへやってきた。今では15人の家族がいる。
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女の子たちはどうやってテクナフの彼の住所を知ったのか尋ねたところ、男性はずっと電話で連絡を取っていたのだと答えた。

レダキャンプにいる別のロヒンギャの人は、テレトークやロビなど携帯電話会社のネットワークが、ミャンマーのナフ川沿いで受信可能なのだと話した。

ロヒンギャの多くはバングラデシュの親戚と連絡をとり、国境の両側で活動するブローカーの助けを借りて国境を越える。

特派員は昨日、テレトークのナンバーを使ってマウンドーに住むロヒンギャのファイエズ アラムさんに、またロビのナンバーを使ってマウンドーのランビルブルに住む別のロヒャンギのネヤマチュラさんに電話をかけた。

彼らは、多くのロヒンギャが川を渡ってバングラデシュへ入るため、ミャンマー側で待っていたと話した。

地元の人たちは国境両側で行われるロヒンギャ間の電話通信が、国境警備隊の不法侵入の任務を妨げていると話した。毎日何百人ものロヒンギャがバングラデシュ領土に侵入する。

彼らはミャンマー軍が6つの村を襲撃し、ロヒンギャの人たちが逃げ出していることを耳にしたと話した。ロヒンギャは近くの漁師やブローカーの助けを借りて川を渡り、不法にバングラデシュに侵入してくる。

バングラデシュはバンドルボン(Bandarban)やコックスバザール(Cox's Bazar)で、ミャンマーと272kmの国境を共有している。このうちナフ川で52キロ接する。

「今、ロヒンギャの侵入をチェックする作業は非常に困難になっています... BGBメンバーは国境で警戒を強めています」
テクナフ郡のシャヒウル アラム行政官は話した。
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シャヒウル行政官が率いる移動裁判所は、川の岸辺の活動で、ロヒンギャの川渡りを手助けしていた6人のバングラデシュ人を捕まえた。彼らはそれぞれ違う期間、投獄されることになった。

ウキヤ警察は昨日、バングラデシュ領土に侵入した177人のロヒンギャを捕まえ、ミャンマーに押し戻した。またBGBは川を渡ってバングラデシュに入ろうとした14人のロヒンギャを返送した。

BGBのマジ ゲン アブル ホサイン指揮官は昨日、テクナフの国境地帯を訪れた。今日、記者会見を開く予定だ。

【バングラデシュ、国際社会の支持を求める】

ミャンマーで迫害に直面するロヒンギャの流入を心配したバングラデシュは、危機解決のため、国際社会の支持を求めた。

AH マームード アリ外相は昨日、国家ゲストハウスパドマで開かれた外交に関する会見で呼びかけた。

またBGBの努力に関わらず、ロヒンギャがバングラデシュへ流入してくることに、深刻な懸念を表明した。

ダッカに駐留する外交コミュニティメンバーに対しマームード大臣は、ラカイン州の人々の社会的和解への貢献や経済発展、安全保障上の懸念に対処することなど、あらゆる形でミャンマー政府を支援することに深い関心を表明した。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 25 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/relatives-brokers-help-them-sneak-1320151
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ