産業廃棄物の利用

バングラデシュは、農業廃棄物をバイオガスや電気を発生させるために再利用するべきだ。

専門家は、バングラデシュで膨大な量の農業廃棄物を堆肥肥料の生成やバイオガスによる発電に利用できると述べた。

彼らによると、バングラデシュでは年間推定6500万トンの農業廃棄物が排出されているが、この農業廃棄物を利用していないという。

さらに、バングラデシュを含むほとんどの農畜産飼育国で、農業廃棄物や畜産廃棄物の大半が未使用で、かつ多くの場合が破棄されると述べた。

農業廃棄物のリサイクルは肥料や電力の不足を補うことができると、彼らは主張した。

「バングラデシュは計画的にその農業廃棄物をリサイクルすることで、多額の収入を稼ぐことができる」と、スリランカに拠点を置く国際水管理研究所(IWMI)によるビジネスモデル分析と企業発展の研究者であるKrishna Chaitanya Raoは述べている。

訪問研究員は、廃棄物の再利用に基づいていくつかのビジネスモデルが研究開発されていて、採用すれば複数の部門に利益をもたらすだろうと述べた。

また、彼は、バングラデシュの企業が農業廃棄物を堆肥肥料に変えることによって、年間1万~12万米ドルを得るといった。

さらに、彼は、バングラデシュの企業が、再生可能エネルギーの発電で農業廃棄物や畜産廃棄物を再利用することで5000~2万5000米ドルを得ることができると語った。

IWMIの研究者は、発電のために農業廃棄物を再利用することができるが、この分野の収益は特定地域の廃棄物の有用性に依存すると述べた。

また、アフリカ、東アジア、南アジア、南米で150以上の再利用ビジネスケースを分析した後に、IWMIのRRR(Resource, Recovery and Reuse)グループは水や栄養素、有機物形農工業廃棄物を回収して、安全な水や肥料、エネルギーなどの付加価値製品にリサイクルする20以上の概念的なビジネスモデルを開発したとも、彼は言った。

クリシュナ氏は、国際農業開発基金(IFAD)の資金によるプロジェクト「Safe nutrient, water and energy recovery: developing a business case」(安全な栄養素と水とエネルギー回収:ビジネスケース開発)とRRRチームはガーナ、ウガンダ、バングラデシュ、ベトナムなどの国に焦点を当てている、と述べた。

また、彼は、農業廃棄物からエネルギーを生成するための様々なプロジェクトがスリランカやインドなどの各国、少なくとも10の主要都市で行われてきたと述べた。

IWMIの研究者は、バングラデシュでも官民パートナーシップによる調整努力を取ることの必要性を強調した。

一方、IWMIとIFAD、NGOフォーラムは、5月12日にワークショップ「Business Models and Solutions for Reuse of Agro-waste in Bangladesh」(バングラデシュの農業廃棄物の再利用のためのビジネスモデルとソリューション)を開催した。

IFAD役員Nicolas Syedは、市内のBRACセンターでワークショップを開催した。

BUETの石油・鉱物資源部門の教育者Mohammad Tamimは、「Energy Sector Primer-Bangladesh Scan」に関するプレゼンテーションを行った。

彼は、政府が電力を提供するために毎年1000万Tkの助成金を支給しなければならないと述べた。

「私たちは農業廃棄物を再利用することによって、バイオガスや電気を発生させることにより、政府の補助金を削減することができる。それは、経済にとってプラスになるだろう」と付け加えた。

MATI Organics社Khayrul Alam Bhuiyanは、政府が農業廃棄物の適切なリサイクルをできるように即座に対処しなければならないと語った。