「買いだめ」は豊作でもタマネギの価格を上昇させる

市場のタマネギ価格は収穫期の良好な供出にも関わらず上昇傾向を見せている。

専門家や関係者は、買いだめ業者や市場シンジケートのトレーダーがラマダン月の棚ぼた利益を狙って、異常な引き上げを狙っていると述べた。

通常3月から6月のタマネギの価格は、主要な収穫時期と重なるので安い。しかししきたりではこの収穫時期がはっきりしていない。

農業マーケティング局(DAM)によると、地方のタマネギの価格は小売レベルで1キロ25~28Tk(タカ)から32~35Tk(タカ)に増加し、直近10日間の輸入価格は1キロ22~25Tkから26~30Tkへと増加している。

DAMデータは、ダッカのタマネギの最低価格が昨年1キロ22Tkだったものが4月中旬に25Tkになったことを示した。それは過去5年間の価格の中で最高値である。

関係者は今年はタマネギの生産や輸入が非常に良いので、この時期の増加価格動向の背後にある理由はわからないと述べた。

「都市部と農村部の両方で価格上昇しているのは、買だめと市場シンジケートの動きが背後にあるのが大きな理由です」

「3~4ヶ月輸入していても、国内タマネギは7~8ヶ月は容易に保存することができる。買いだめはラマダン期に利益を上げることが目的だろう。」と彼は付け加えた。

市内NowabganjバザールのタマネギのトレーダーRabiulハサンは、タマネギ価格がパーブナ、ボグラ、ランプル、ディナージプルとファリドプールを含めた主要な産地で大幅に増加していると、Financial Express(FE)に語った。

また彼は「運送費などの増加で、1トン当たり21,000~21,500TkだったパーブナSujanagarタマネギが、10日間で29,000-30,000Tkに増加している」と述べた。

サバルタンコミュニケーション研究センター会長のDelowarジャハーンは言う。輸入タマネギのルールは多くの輸入業者によって支配されている。それは国内産地の収穫ピークにも関わらず価格が高騰するという、最近の傾向の背後にある主たる理由だ。

「今トレーダーたちに尋ねれば、彼らはインドで価格が高騰しているからだと言うだろう。しかしそれは国内産タマネギに当てはめることはできない」

「人為的価格高騰を制御するために、悪徳トレーダーは厳重な監視の下に置かれるべきである」と彼は締めくくった。

国は今年19万ヘクタールの土地から、1900万トンのタマネギを取得することを目標としている。

DAEの関係者によると、パーブナとファリドプール、二つの主要なタマネギ産地は今シーズン豊作だ。

彼はタマネギ生産のペースは、ここ数年の間に勢いを増したと述べた。800万トンだったのが1500万トンに増えた。タマネギの総需要は、現在1750万トン~1800万トンである。

タマネギは2010年より以前には42~45パーセントの供給不足があった。それが今や輸入緩和により、年間最小でも100億Tk分入ってきていると、さらに彼は述べた。