技術職業教育改革

8日、ヌルル イスラム ナヒド教育大臣は、政府主導による技術職業教育改革が進行中であると語った。2020年には中等教育修了試験(SSC)、高等教育修了試験(HSC)合格者の20%を、2030年には合格者のうち30%を確保することが目標だ。

政府にとって技術職業教育は最優先事項だ。現在技術教育を受けている生徒の割合は、8年前より1%少ない13%であるとナヒド大臣。

さらに世界銀行より技術訓練強化プロジェクト(STEP)に対し、1億ドルの資金提供があったことも公表した。

プロジェクト主催者らはいう。この資金提供で42万人の生徒に技術職業教育が行えるようになり、国内外でより条件の良い職業に就くための手助けになった。また2010年のプロジェクト開始以来、93の公立・私立技術学校卒業生11万人に対し、奨学金を提供してきた。さらに約77万7千人の若者が電気、自動車、衣料産業を含む38業種に関する6ヶ月間の無償技術訓練を受けた。

対象生徒の約3分の1は女性で、生徒の95%が訓練課程を完了し、42%は6ヶ月の訓練期間内に職を得ることが出来た。

技術教育により雇用や自営業において大きなチャンスが生まれたとナヒド大臣。
「若者の中には高等教育を受けても職が見つからない人がいますが、技術教育や職業訓練を受けた生徒たちは皆、職に就くことができます」

世界銀行バングラデシュ担当責任者のキミアオ ファン(Qimiao Fan)氏は言う。
「バングラデシュの目標である"中の上"クラスへの収入引き上げには、労働者の技術向上が不可欠です。教育や技術訓練にさらなる投資が必要となります」

世界銀行によるSTEPへの資金援助総額は現在1億7900万ドルで、カナダ政府は1670万ドルの援助を行っている。バングラデシュ政府も2019年まで、ある程度助成金を提供する予定だ。

The Daily Star May 09 2016
http://www.thedailystar.net/city/technical-vocational-education-being-restructured-1220854