オーガニックライチ

Amin Uddin is installing a pheromone trap, a bucket half filled with water and containing pheromone, on his litchi tree to protect the juicy fruit from pests at Mashimpur village in Dinajpur sadar upazila. Male pests are attracted to pheromone and drown in the water. The photo was taken earlier this month. Photo: Kongkon Karmaker

Amin Uddin is installing a pheromone trap, a bucket half filled with water and containing pheromone, on his litchi tree to protect the juicy fruit from pests at Mashimpur village in Dinajpur sadar upazila. Male pests are attracted to pheromone and drown in the water. The photo was taken earlier this month. Photo: Kongkon Karmaker

ライチの木に設置されたフェロモントラップのおかげで、ライチ愛好家は水分の多い果物の皮をむいて食べるたび心配する必要はなくなる。

ライチの特産地で有名なディナジプールの生産者は害虫からライチを保護するために、日常的に果樹園で農薬を散布する。彼らは農薬を多量に木に散布し、時には必要以上に頻繁な間隔で散布を行う。

2012年以来、ディナジプールで少なくとも23人の子供が、農薬散布されたライチを食べた後で死亡した。

しかしこの夏、農業普及員は、害虫を抑えるため過度に農薬を使用する農民を抑える、別の方法を導入した。

ディナジプール農業普及局(DAE)は第一ステップとして、サダー郡マシムプール(Mashimpur)とバイラル(Biral)郡ロビプール(Robipur)で100本のライチに100個のフェロモントラップを取り付けた。

トラップは半分が水で満たされたプラスチックボトルに、小さなフェロモンカプセルが入れたものだ。だがそれは驚くほど効き目がある。害虫のオスはボトルに群がって溺れ死ぬ。

かつてライチ果樹園で多量に農薬を散布していた生産者は今、害虫のメスの性ホルモンが入ったカプセルだけを必要としている。

DAEの職員はこの技術がディナジプールのライチ果樹園での農薬の使用を根本的に変え、この技術により、地面に落ちたライチを食べることもある地元の子供たちにもたらされるリスクが劇的に低減されることを期待している。

ディナジプール県園芸部門の担当者によると、ライチは今年4733ヘクタールの土地で生産されている。

その中でもバイラルとディナジプールサダー郡の果樹園で栽培されたライチは、その食欲をそそる味、色やサイズで有名である。

ディナジプールDAEのゴラム ムスタファ副所長はいう。
「私たちはフェロモントラップを設置する計画に試験的に取り組んでいる。マシムプールで50個、バイラル郡ロビプール村で50個のトラップを設置した」

農家の負担は1トラップ当たり30Tkであるという。今シーズンこの試みが成功すれば、ますます多くのライチ生産者がそのトラップを採用するようになるだろうとDAEの職員は期待する。

The Daily Star May 10 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/goodbye-pesticides-1221433