5月15日は"国際家族の日"だ。
仕事をしている上・中流層の父母数名との対話を通した社会学者は、バングラデシュでは家族構造に変化がみられるという。
かなりの人数の祖父母が仕事で家にいない父母に代わり、育児を行うためだけに故郷の村を離れ、都会で暮らしている。その一方、収入が少ない家庭は子どもを故郷の村の祖父母に預け、自分たちは都会で働いている。
かつて高齢者は具体的な役割を担っていないように思われていた。だが今や都会生活において重要な役割を担っている。ダッカ大学で社会福祉学を研究するASM アティクル ラーマン(ASM Atiqur Rahman)教授はいう。
両親は専門的な仕事で忙しく、子どもに十分な気配りが出来ない。これは家族の絆を薄める原因となる。一方で祖父母のいる家庭には絆がある。子どもと十分なコミュニケーションをとれるため、思いやりがある子に育ち、将来はよい家庭を築くことができるだろう。感情や感覚は非常に重要なのだ。国立メンタルヘルス研究所(NIMH)のヘラル ウディン(Helal Uddin)教授はいう。
ワシト ジャワド(Wasit Jawad)君(7歳)のおばあさん、マフィダ ベグム(Mafida Begum)さん(70歳)はワシト君ににごはんを作り、お風呂に入れ、寝る時には物語を聞かせる。マフィダさんはワシト君の好物を作ってあげるのが大好きだ。
税関職員のルクバ イファト(Rukba Iffat)さんはいう。
「息子がとても小さかったころ、私は仕事でチッタゴンに4ヶ月間配属されました。その後ダムライに転勤し、今ではダッカ勤務で、娘も生まれました。子どもたちの世話は母がしてくれています。母はマイメンシンから出て来て一緒に暮らしています。休暇の時には子どもたちをマイメンシンに連れて行ってくれます」
ダッカ大学の社会学研究所によれば、共働きの夫婦が自分たちの親と同居できない場合、子どもの安全を守るために同じ建物もしくは近所で暮らすようにするという。
Prothom Alo May 15 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/104673/Turning-to-the-grandparents
関連