この先、バングラデシュの初等教育は8年制になる。
2010年度国家教育方針に則り、政府は初等教育を現行の5年制から8年制へ拡大することを決定した。初等教育の延長に伴い、9~12年生が中等教育となる。
1~8年生までの全ての教育活動は初等・成人教育省によって管轄される。これまで6~8年生の教育活動は教育省の管轄だった。
この決定は教育省で開催された国家教育方針実施に関する会合において決まった。会合には教育学者や教師らが参加した。
教育省役員によると教師の追加任命や研修、新課程の導入準備などで巨額の費用を要するため、政府にとって大きな負担になるという。
会合では8年生までの教育活動は、既存のインフラを利用して指導することも決まった。
「追加3学年の開設はすぐには行えないでしょう」
ある役員(匿名希望)はいう。
6~8学年の教育活動を新たに始める許可は、教育省でなく初等教育省が与えると当局。
初等教育の学年数延長はバングラデシュの教育史上最大の決断である。イスラム ナヒド教育大臣はいう。
ナヒド大臣によると8年制教育がバングラデシュでの標準になるという。
「一定水準の技能や能力を身に付けられるよう、全員に8年間の教育を保障します」
これにより中退率が減少するだろうとナヒド大臣。
初等教育省は5年生に対し、学年末試験を行うべきかどうかの決定を行う。
会合後に行われた取材陣への説明会で、政府は行動を始めており、6月には行政手続きが完了する予定だ。2018年末までに8年制へ完全移行させたい。ムスタフィズル ラーマン初等・成人教育大臣は話した。
ナヒド大臣によると、教育システムの複雑さがあるため、実施には2省が多くの行政的な手続きを踏む必要があるという。
例えば1~10年生に授業を行っている学校もあれば、1~7年生に授業を行っている学校もある。
The Daily Star May 19 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/huge-task-ahead-1226281
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