20日の気象局速報によると、サイクロン"ロアヌ"は今日の午後~夕方頃、バングラデシュの南東部海岸に上陸する可能性があるという。
「明日(21日)の午後には沿岸部を中程度の強さで通過する見込みです。"シドル"ほどの規模ではありませんが、強い雨が降るでしょう」
ダッカ気象台は警戒を促す。
20日夕方、ロアヌはモングラ港から南西295キロメートル地点に到達し、21日午前2時時点、チッタゴン・ノアカリ港方面へ進路をとる。
バングラデシュ気象局のシャムスディン アーメド(Shamusuddin Ahmed)局長によると、サイクロンの影響で継続的に雨が降り、沖合の島では4~5フィートほどの浸水があるという。
20日にモアカリで行われた記者会見で、災害対策省のシャー カマル(Shah Kamal)秘書官は、政府はサイクロンに対して十分な対策をとっていると話した。
カマル秘書官によるとチッタゴン、ノアカリ、ラクシュミプール、コックスバザール、フェニの住民はシェルターに避難しているという。
「利便性のため、シェルターには電力の供給、衛生設備、医療サポートや十分な非常食を準備しています」
サイクロン対策プログラムのハサヌル アミン(Hasanul Amin)局長代理によると、サイクロン通過が多い地域には約2500ヶ所のシェルターが設置してあり、約55000人のボランティアが従事しているという。
「各シェルターには1500人程度の収容が可能です」
アミン氏はこう話した上で、地元住民は様子をうかがっており、まだシェルターに避難していないと付け加えた。
沿岸部の人々にはメガホンを使ってシェルターへの避難を呼びかけている。
チッタゴン県自治体は土石流に備え、麓の住民に避難するよう求めている。
午前2時時点の気象台速報では、ロアヌはチッタゴン港南西490キロメートル、コックスバザール港480キロメートル、パイラ港南西325キロメートルに到達している。
The Daily Star May 21 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/cyclone-roanu-getting-closer-1227304
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