都市コミュニティでの幸福や安全、そして健康的な環境には開けた野原や緑地が不可欠だ。
そのためダッカには幾つの公園が必要だろうか。規則では各区に1つずつ、合計92ヶ所が必要だとされている。だが現在は54ヶ所しか存在しないうえ、いくつかは消滅しつつあり、さらに残りの多くも消滅の危機に瀕している。
空き地や遊び場が大きく不足していることは明らかなのに、規則を無視して、遊び場の一つであるバサド バラーマス(Basado Balurmath)の一部を小中学校や高校に作り替えようとする動きがある。
2011年、教育省のもとで計画され、現在境界線の設置を始めているところだ。
「生徒たちをここに連れてきてクリケットをやっています。金曜日はとても混雑するので、平日に来ることにしています」
JKコーチングセンター教師のカムラル イスラム(Kamrul Islam)さんはいう。イスラムさんは2週間に1度、10代の生徒たち15~20名と一緒にバサド バラーマスを訪れている。
バサド バラーマスは公園として明確に区画されていたが、公共事業局(PWD)の計画が変更になり学校を建てることになった。今や教育施設は十分で、全く必要ないにも関わらずだ。
バングラデシュ ポリベシュ アンドロン(Bangladesh Paribesh Andolon:Bapa)のムバサハル フセイン(MUbassahar Hussein)副理事はいう。
学校建設事業責任者のショーポンチャンドラポール(Shawpon Chandra Paul)氏は、この地区には私立の教育施設はあるが、公立の小中学校や高校は不足している。だから低所得者用の教育施設を建設するのだという。
予定地の入口は施設の一部を建設するため以前更地にしたが、また占拠されて店舗などの施設が建設されているという。計画に反対する市民はどうして率先して空き地の保全に動かないのかとポール氏。
計画責任者代行のアミラル イスラム(Amirul Islam)氏によると、2011年7月25日、手続きに従ってバサド バラーマスの土地3エーカーを取得し、そのうち2エーカーを学校にするのだという。
The Daily Star May 21 2016
http://www.thedailystar.net/city/another-oasis-under-threat-1227379
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