昨日の午前9時45分、リキシャ引きのアブ ホサインさんは濡れたまま、ダッカのグルシャンクラブ(Gulshan Club)近くの人けのない通りで乗客を待っていた。雨は絶え間なく降ってくる。
記者が通り過ぎたとき、「どこへ行きますか?」とホサインさんは声をかけてきた。
「レイクパークまでいくらですか?」
「いくらでもいいですよ」
この高級エリアでは通常、リキシャ引きは高い運賃を要求する。
ホサインさんは家の外にいた理由について、「そうしないと、空腹でいなければならないだろうから」と話した。
昨日の早朝に始まった絶え間ない雨のため、多くの街が浸水し、都市生活や商売が混乱した。サイクロンロアヌによる雨は全国を襲った。
気象台によるとダッカでは午前6時から昼の12時までの降水量が48mmだった。
週末だったが、市民は主に屋内で過ごしたので、交通はまばらだった。
通勤者は輸送手段不足のためにひどく苦労し、多くは浸水した通りを歩いていかなければならなかった。
リキシャ引きやCNG自動リキシャのドライバーは悪天候につけこみ、過度の運賃を請求したと彼らは不満を漏らした。
毎日稼ぎを得ている低所得の人々が最もひどく影響を受けた。
道路わきで果物売っているジャリル ホーラダー(Hawlader)さんは、誰も緑ココナッツを買いに来なかったので、3千Tk分がそのまま売れ残ったとがっかりする。
カルワンバザールでポーターとして貧しい生活を切り盛りしているイリアス・ホサインさんは、雨のため正午までほとんどお客がいなかった。正午までに10Tkしか稼げなかったという。
多くの都市では雨水システムが詰まって排水できなかったので、各地で浸水した。都市の低地もほとんどが浸水した。
The Daily Star May 22 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/city-life-disrupted-roanu-rains-1227817
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