聖なる幸福の夜"シャベバラット(Shab-e-Barat)"が間もなく訪れる。国内は荘厳さと宗教的な情熱に包まれるだろう。
ムスリムたちは特別な祈りを捧げ、アッラーを賛美し、コーランを唱え、数々の儀式を執り行う。自分たちの、さらには人類全体の幸福を願い、神に加護を乞うのだ。
ムスリムたちは親しい者や聖者が眠っている墓地を訪れ、死者の魂に永遠の安息が訪れるよう祈りを捧げる。さらに、パンやハルバといった手作りの食べ物やお菓子を分け合う。
イスラム教の教義ではシャベバラットはアッラーが新年に向け、準備を行う夜だとされる。あらゆる創造物についてこれまでの行いを勘案し、次の1年の運命を決める。
シャベバラットではバングラデシュイスラム財団を始めとした様々な宗教的、社会文化的組織が催しを行う。宗教の説話やコーランの詠唱、ハムドナート(Hamd-na't)の歌い上げ、特別な祈祷などが行われる。
政治政党もこの時には様々な催しを行う。
アブドゥル ハミド大統領やシェイク ハシナ首相はそれぞれ、この日を祝うメッセージを送る。
大統領はイスラム教を平和と幸福の宗教であるとして、ムスリムたちに夜通しで祈りを捧げるよう呼びかけた。そしてバングラデシュの終わりなき発展と幸福、ムスリム共同体の更なる結束を願った。
「皆さんには人類の幸福と、神聖なるシャベバラットの精神に則った国家を実現するための仕事に励んでいただきたく思います」
ハシナ首相はそんなメッセージを送った。
バングラデシュテレビ(BTV)やバングラデシュベター、民間のテレビ、ラジオ局は特別番組を放送し、新聞にはシャベバラットの意義を示す記事が掲載される。
Prothom Alo May 22 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/105439/Shab-e-Barat-being-observed
関連