サイクロン"ロアヌ"は海軍学校道路やポテンガ海岸地域にあった何百もの仮設店舗だけではなく、チッタゴン市を守る堤防にも大きな損害を与えた。
ポテンガ沿岸部や南ハリシャハルの住民は、海が荒れる雨季、高潮に耐えきれるのか不安を抱いている。
「激流で大岩が押し流されてきたことで、チャーパーラからケジュルトラにかけてかなりの被害が出ています。チッタゴン開発局(CDA)には復旧を呼びかけています」
第40区ジャニアル アベディン(Janial Abedin)議員はいう。
ケジュルトラ地区を訪れた特派員は、堤防が数百フィートにわたって押し流されていた光景を目の当たりにした。
「木立が残っていればこうはならなかったはずです。木立は数ヶ月前、外環道路計画によって伐採されました」
住民のモハメッド サザッド(Mohammed Sazzad)さんはいう。
「いつ終わりになるのかすら私たちには分かりません」
ムスリムアバド地区のモハメッド デルワー(Mohammed Delwar)さんはいう。
CDAは正午には堤防の最も損傷の大きい部分に砂を埋め、修復する予定だ。
「海軍学校道路は全面的に損傷しています。この道路は全長4キロメートルで空港と繋がっています。カルナプリ川の河口やベンガル湾を臨む立地のお陰で、観光地としても有名になっています。道路はチッタゴン港委員会が管理しています。区長はすでに委員会に報告し、すぐに修復を始めるとのことでした」
第41区のサレ アーメド チョウドリー(said Saleh Ahmed Chowdhury)議員はいう。
「サイクロンは午後2時過ぎにやってきました。午前10時半ごろには堤防の壁に激しく水が叩きつけられていました。1ヶ所で決壊したのち、堤防の一部が店を直撃して、内側にあった何もかもを破壊しました」
オボダンホテルの経営者ムド ジャラル(Md Jalal)さんはいう。ジャラルさんはこの災害ですべてを失った1人だ。
ポテンガ海浜地区では300前後の店舗が完全に流されたという。
The Daily Star May 24 2016
http://www.thedailystar.net/city/port-city-hit-bad-cyclone-roanu-1228264
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