まもなく終了する今会計年度は、より高い経済成長を達成できるという自信と楽観が特徴だ。巨大なインフラプロジェクトへの大幅投資は、バングラデシュが7.05%の成長を達成するのに役立った。
だがガス、電気、土地が不十分であることを理由に最も重要である民間投資が減速しており、今後の経済状態には多くの懸念がある。送金額の減少は、さらに経済に損害を与える可能性がある。
外国直接投資(FDI)の流入も心配な事柄だ。バングラデシュは南アジアで最も自由な投資機会を提供しているが、FDIはインド、ミャンマー、パキスタンより少ない。
予算や官民連携(PPP)プロジェクトで大きな進歩が見られなかったこと、経営難の銀行を含む国有企業の改革や民営化が進まなかったことも政府にとっては大きな課題だ。
このような状況の中、ムヒト財務大臣は2016-17会計年度の予算を提出する。
ムヒト大臣はすでに前年比約30%増、およそ3.4兆Tk(約4.62兆円)の総支出額であることなど、多くを明らかにしている。
不十分なガス、電気、土地は民間投資への大きな障害である。著名な経済学者であるワヒドゥディン(Wahiduddin)マームード氏はいう。
財務大臣は数日前、ガス危機に対処するのに2年かかるだろうと話した。このことは新工場を建設したい実業家たちが工場へのガス供給を得るため、2年待たなければならないことを意味する。
別の経済学者のザイド バクート(Bakht)氏は、今度の予算は過去数年間、減少や停滞してきた民間投資を後押しする力を持たなければならないという。
我々は公共投資を増加させることによって、より高いGDP成長率を達成することに成功した。もしそれを越えたいのなら民間投資を後押ししなければならないし、そのためのビジネス環境作りが必要である。
The Daily Star June 2 2016
http://www.thedailystar.net/business/slowdown-investment-headache-muhith-1233019
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