気象予報と高校教育に資金

世界銀行は気象・気候情報サービスの改善、国立大学から提供される高校教育の強化を目的としたバングラデシュの2つのプロジェクトに対し、2億1300万ドルの資金貸与を行う。

1億1300万ドルの気象・気候情報サービスプロジェクトでは信頼性の高い気象・気候予報を提供するとともに、農家を始めとした地域住民が情報へ容易にアクセスできるようにする。

1億ドルで行われる高校教育強化プロジェクトでは、国立大学と提携した政府・非政府の高校の教育学習環境の改善を行っていく。

両プロジェクトは3日、世界銀行の承認を受けた。

「バングラデシュが2021年までに中所得国に仲間入りするため、技術や競争力のある労働者の育成、不確定な気候や自然災害に対処するための迅速な気象情報などに優先して力を入れる必要があります」
世界銀行担当者キミアオ ファン氏はいう。

近代的な気象予報は災害への備えを改善する助けとなる。160万人の生徒がいる高校の教育制度を強化することで、大学の卒業生がより雇用に適した人材となれるだろうとファン氏。
「この2つのプロジェクトによって収入水準の上昇や貧困の減少につながるでしょう」

このプロジェクトでは農業気象学的なサービスを改善し、農家に気象・気候データの提供を行う。さらにネットロコナ、スナムガンジ、ラッシャヒ、ナオガオンなどの異常気象に対する、地域レベルの早期警戒システムの補助になる。

プロジェクトチームリーダーのプーナム ピライ氏によると、農業気象情報施設は487郡に設けられ、4051ヶ所ユニオン議会に掲示板を設置する。これによって少なくとも30万の農家が自分で気象変動に対処できるようになるという。

高校教育強化プロジェクトでは政府高校の教職欠員を補充し、約8千人の高校教師や管理者に研修を行う。
 
The Daily Star June 06 2016
http://www.thedailystar.net/business/wb-lend-213m-improve-weather-forecasting-college-education-1234876