送金額下落

原油価格の低迷が、最も多くのバングラデシュ人出稼ぎ労働者を受け入れる中東諸国の所得を損ない続けているので、送金額は5月に前年比8.33%下落し、12.1億ドルになった。

終了する今会計年度の最初の11ヶ月で、バングラデシュは前年比3.37%下落の134.5億ドルの送金を受けた。中央銀行のデータによると、4月の受領額は前年比7.75%下落だった。

原油価格の下落が石油輸出国の資産に影響を与え、中東の労働者からの送金が縮小したようだ。世界銀行(WB)は最新報告書で述べた。

バングラデシュ人出稼ぎ労働者のうち約68%が、原油価格の低迷に見舞われるバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の湾岸協力理事会(GCC)諸国に住んでいる。

前会計年度の153.2億ドルという記録的な送金受領額の64%は、これらの労働者によるものだ。

労働力輸出はここ数ヶ月で大幅に上昇したが、送金による収益は加速しなかった。2015年から2016年の最初の6ヶ月で海外に出稼ぎに行ったバングラデシュ人は、前年同期比43.2%増の31万1642人だった。

出稼ぎ労働者800万人以上の送金は、支払いの健全なバランス維持に役立つだけでなく、貧困による事件を減らすのにも役立ち、国の経済において重要な役割を果たしている。

WBによると、送金はバングラデシュの貧困レベルを1.5%下げるのに役立った。また送金による収益は同国の外貨準備の約66%を占め、強力で安定した対外ポジションをもたらしている。

The Daily Star June 8 2016
http://www.thedailystar.net/business/remittance-falls-8pc-may-1236160