ウズラ売りで貧乏脱出

ウズラ売りで貧乏脱出
モクレスル ラーマンさんは毎日、バケルゴンジ(Bakergonj)の自宅からボリシャル(Barisal)市のルパタリまでの15キロを自転車で走っている。彼が新しく見出した生業のためだ。50代のモクレスルさんは、前は他人に収入を依存する日雇い労働者であり、毎日仕事があるかすらわからなかった。しかし彼はルパタリの通りでもっと良い生業、ウズラ売りを発見した。

ボリシャル県各地でウズラ肉や卵の人気が上がってきていることを聞きつけたモクレスルさんは、地元の家禽牧場から1羽40~60タカ(54~81円)でウズラを購入する。家々を回ってウズラ販売すれば、1羽につき50~70タカ(68~95円)の収入になる。

「1日に60羽のウズラを販売します。1日の収入はおよそ500タカ(680円)です」
モクレスルさんはいう。彼はウズラは世帯の貧富に関係なく人気があることに気付いた。モクレスルさんは2匹以上購入した人全員に無料で鳥カゴをプレゼントしている。

モクレスルさんの収入はあまり多くないように思えるが、夕方、空になったカゴとともに自転車で帰宅する彼は幸せそうだ。
「家族に食べ物を買ってやれない日もありました。ですが、ウズラ売りのお陰で必要なものは何でも買えるようになりました」
日々の支出をウズラ売りで賄うことによって、モクレスルさんは経済的に自立できた。

ウズラ売りのもう1つの利点は開業に大きな資本を必要としないことだ。
「農場のオーナーたちは朝、販売用のウズラを私に渡し、夕方、ウズラが売れた後で代金を回収します。たとえ借金があっても2万タカ(2万7200円)の資本を用意できればより利益を出し、さらに自立することがことができるでしょう」
モクレスルさんはいう。

モクレスルさんと家族の生活はウズラ売りにより変化した。息子はウズラ売りのお陰で勉強に専念できるようなった。

The Daily Star June 09 2016
http://www.thedailystar.net/country/barisals-quail-trade-improves-the-lot-the-poor-1236661