忙しい子供たち(後)

忙しい子供たち(後)
教育学者や心理学者によると、多くの親は試験でいい点数を取ることが成功の鍵だと考えているため、自分の子どもを一日中勉強漬けするのだという。

「親はただいい成績を取らせようとします。これは不健全な競争です」
教育普及キャンペーンのラシェダ K チョウドリー理事(前 政府の教育指導員)はいう。

「とりわけ都市部の主要な学校に通っている子どもたちは、勉強や学習塾、家庭教師などからものすごいプレッシャーがかかります」
とラシェダ氏。

「保護者たちはクラスで1番、GPA-5を取ることを人生最大の目標だと考えています」

国立メンタルヘルス研究所心理療法科長のモヒト カマル教授は、保護者達が先走っているという。
「親たちは我が子の幸せを願ってあらゆることをしますが、それが子どもには大きなプレッシャーになります。勉強のプレッシャーのせいで、子どもは余暇が持てないのです」

「あらゆるプレッシャーは精神の発達を妨害します」
カマル教授は、多くの親がプレッシャーからくる問題を抱えた子どもを連れてきたという。

子どもたちはほぼ全ての時間を勉強に費やすため、自分の感情を発見、探求したり、身体的、社会的技能を発達させる時間がほとんどない。

国立メンタルヘルス研究所のムンタシル マルフ教授によると、子どもには社会と交わったり、運動や文化行事に参加する機会もないという。
「将来、社会的に孤立するリスクにさらされ、社交不安障害に苦しめられる可能性があります」
マルフ教授はいう。

現在の教育制度は多様性を欠いている。また退屈な日常は子供たちを鬱状態に陥れ、その行動を変えてしまうとマルフ教授。

「子どもの精神面の成長のため、保護者は子どもを勇気づけ、彼らの話に耳を傾け、その意見を尊重しなければなりません」
マルフ教授は付け加えた。

The Daily Star June 10 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/kids-caught-chores-1237366