月曜日、イクバル ホサイン夫妻の自宅兼工場の前庭を太陽がまぶしく照らしている。しかし二人は暑さなどお構いなしに、バティック(ろうけつ染め布地)をきちんと折り畳む。
イードアルフィトルまでの生産目標を達成するため、ナラヤンガンジ県(Narayanganj)バンティ村(Banti)に住むイクバルさんは4人の季節労働者を雇った。
彼らは4人の正規労働者と共に、1日12~14時間の作業を行う。それでも染色、捺染、洗い、乾燥、折り畳み、包装、販売といった全てのプロセスを終えるのは一苦労だ。
イクバルさんは女性用スリーピースを週に500着作るが、今の時期は週に1500着も作るという。
夏にはこの柔らかい綿織物の需要が上がるのだ。今年はイードのお陰で大きく需要が伸びたため、集中生産している。
Photo: Anisur Rahman
アライハザル郡(Araihazar)バンティ村ではイクバル夫妻と同じように、1200世帯でバティックを生産している。ピークシーズンの収入増加を見込んでいるのだ。
作業のプレッシャーや労働力の需要増加を背景に、毎年この時期、他地域から熟練した人たちが仕事を求めて村を訪れる。
「私たちはほぼ夜通しで織物に模様を入れます。今は時間外労働の臨時収入を得られる絶好の時期なのです」
キショルガンジ県(Kishoreganj)から来ているザヒルル イスラムさんはいう。
洗い作業を行っているアミル ホサインさんは週に2600タカ(3511円)を稼ぐ。注文の量が増えるにつれて時間外労働手当が増えるという。
ダッカやムルシガンジ、ボリシャル、タンガイル県カラティア、シラジゴンジ、シレット、ガジプール、マイメンシンなどの卸業者が、このあたりの市場からバティックを仕入れ始めたことで生産の勢いが増したと村人はいう。
The Daily Star June 13 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/batik-village-goes-eid-overdrive-1238776
関連