レマクリユニオン議会のムイ シュエ トアイ マルマ新議長によると、前任議長は住民に対し、現地では"ダダン"と呼ばれる救援物資の貸し付けを行っていたという。
米1袋を受け取った場合、次の年には2袋分を返すことになっていたとムイ議長。
タンチでは食料不足は異常事態ではない。現地の人々は毎年ネズミや虫などによる農作物被害に直面している。
昨年は雨が続いたため作物が作れず、今年、状況は悪化した。
政府はこの危機に対処するため、米の分配以外にも、毎年様々な方法で食料を分配する。
PIOのアラムギル氏によると、2015-16会計年度のタンチ郡への食料配給総量は964トンだという。
だが県食料調整役のシュビル ナト チョウドリー氏によると、タンチ郡の食料品店に届けられたのは400トンだけで、残りの食料は地域の代表者らにより、県の本庁やチッタゴンから回収されたのだという。
「地域の代表者が彼らの地域に分配された食料を取りに来るのであれば、県としては許可せざるを得ません」
シュビル氏はいう。
実際にはタンチ郡に運ばれていないにもかかわらず、請負人は食料部の役人の助けを借りて、1トン当たり1860タカの食料輸送の"請求書"を作っている。不正に関与した匿名希望者は打ち明ける。
「不正の背後には、とあるシンジケートがいます。その中には与党党員も含まれます」
タンチの食料危機がメディアで報じられるたび、政府はその場しのぎの解決策に走り、そのため次の年には再び同じ問題が発生する。
農業普及局のアルタフ ホセン副局長は、問題の恒久的解決のためには交通接続網の改善が必要であると強調した。
The Daily Star June 14 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/thanchi-people-go-hunger-1239382
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