カリル准教授によると、衛星の打ち上げ基地はキャンパス内に設置される。バングラデシュ人学生らによるナノサットの設計コンペティションは、もうすぐ九州工業大学宇宙環境技術ラボラトリーで開かれる。
「ナノサットは来年3月にJAXAからISSへと運ばれ、数ヶ月後には地球の低軌道へ打ち上げられるでしょう」
ブラック大学の関係者によると、軌道上に打ち上げられたナノサットはバングラデシュの写真や気象、植生、洪水、都市化、海域など質の高いデータを取得する。学生や研究機関はそのデータを分析し、学問や研究に役立てるという。
SPARRSOのハフィズル ラーマン技師長は私立大学による衛星打ち上げの試みを歓迎した。ラーマン技師長はデイリースターに対し、低コストのナノサットへ注目するのは良いアプローチ方法だという。
「これらの衛星は、農業や災害、気候といった特定需要の開発を行うことができます」
ブラック大学の学生たちは時折SPARRSOを訪れて作業を行い、そこで協働が生まれるという。
カリル准教授はテキサス大学エルパソ校のバングラデシュ人教員アリフル ラーマン カーン氏が、学生たちに衛星技術への興味を抱かせたという。
大学院を出た後、KITで研究していたアリフル ラーマン カーン氏は、KIT宇宙環境技術ラボラトリーの助教授として招聘され、KITのナノサット計画進展の助けとなった。
カーン氏はこの時バングラデシュを訪れ、その後カリル准教授とブラック大学の学生数名がKITへ行き、共同でナノサット開発をすることになった。
今年の4月、アリフル ラーマン カーン氏はテキサス大学エルパソ校に助教授として招聘され、アメリカ航空宇宙局(NASA)からの資金提供を受けながら、小型衛星の開発に協力することになった。
The Daily Star June 15 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/nanosat-be-orbit-mid-2017-1239751
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