インセンティブを与えよう

政府は民間部門にインセンティブを与え、腐敗しやすい食品の保管、輸送、適切な梱包などのコールドチェーンを発展させていくべきだ。そうすることで農家はより高い値で販売でき、消費者は質の良い品を得る助けになる。

ダッカ(Dhaka)で行われた農業部門の包括的市場成長に関するセミナーで、アンワール ファルク前農業大臣が話した。

バングラデシュ開発研究所(BIDS)のモハマッド ハルヌール ラシド ブーヤン研究員によると、2013-14会計年度、国内の野菜生産量は1.38トンで、生産量は増えているという。だが高額な生産費用や、インフラの不十分さが制約をかける。
「政府は政策面の支援やインセンティブの開発で、民間企業が標準的な冷蔵倉庫や野菜のパッケージ産業を地方に設立することを促進することができます」

適切な監視による高品質種子や肥料、農薬の確保も重要だ。

ブーヤン氏は肥料について、販売業者の契約プロセスが官僚や権力者の手を離れなければならない。肥料の粗悪化も統制される必要があるという。

BIDSのナズネーン アーメド上級研究員は別の論文で、孵化場で良質な稚魚だけが生産されるようにするため、規制と監視が必要だと強調した。

民間企業が供給する魚の餌は粗悪化が普通になっているため、品質の監視がとても重要であるとナズネーン氏はいう。

商業省のハダエトゥラー アル マムーン次官は、政府は包括的な発展のため、全ての市民をマクロ経済の発展に組み込もうとしている。だが強力なプレイヤーの存在や支配のため、市場メカニズムに貧困層を組み込むことは非常に困難であるという。

「これはどの国、例えば米国においてでさえも困難なことです。一部の人間が世界市場をコントロールするのです」
次官は米国で生産された全ての砂糖を、マフィアが買い溜めることを例に挙げた。


The Daily Star June 16 2016
http://www.thedailystar.net/business/give-incentive-private-sector-develop-cold-chain-analysts-1240291