今年の世界栄養報告(GNR)によると、バングラデシュは8栄養指標のうち発育阻害と子どもの太りすぎの2つにおいて素晴らしい進歩があったが、完全母乳の育児はやや悪化し、残りの5指標はひどく悪化した。
残りの5指標とは衰弱(身長に対して低体重)、女性の貧血、成人の太り過ぎ、肥満、糖尿病である。
専門家チームを率いる国際食糧政策研究所(IFPRI)が作成したGNR2016は、世界の栄養状態について独自の年次報告を提供する。世界保健機関(WHO)が協力する。
年齢の割に低身長の発育阻害割合は36.1%とまだ高いが、減少する傾向にある。2004年は51%、2011年は41%だった。現在の割合は南アジア諸国のいくつかより高いが、ネパール(37.4%)、インド(38.7%)、アフガニスタン(40.9%)、パキスタン(45%)よりも低い。
スリランカでは14.7%、モルディブで20.3%、ブータンで33.6%だ。
栄養教育が社会的セーフティネットプログラム(SSNPs)に組み込まれれば、はるかに迅速に発育阻害を減少させることができるとGNRはいう。
昨日電話取材したIFPRIバングラデシュ代表アクタール(Akhter)アーメド博士は、2012年から2014年の間に行った500村の研究では、様々なSSNPsに栄養教育を組み込むことで、栄養失調と小児発育阻害を3倍速く減少することができたと話した。
IFPRIの研究は、SSNPsに栄養教育が組み込まれない限り、ただ食品や現金を渡すだけでは人々の栄養レベルを向上させることは難しいということを発見した。
これはどの食品を料理に用い、どのように消費したほうがいいかについて、指導する必要があるということを意味する。
The Daily Star June 17 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/little-progress-nutrition-status-1240912
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