昨日のセミナーで、児童労働根絶のため、政府と非政府組織(NGO)間の調整や、接近した業務関係の構築を要望する意見があがった。
政府は児童福祉に関する管区評議会を設けているが、いまだ十分には機能していない。政府や非政府組織関係者の調整会合を、定期的に催すべきだと講演者は強調した。
障がいに関する情報サービスセンター(CSID)と、シャプラニールを含むNGO基盤の"児童労働反対同盟"が、児童労働反対世界デーを記念してダッカ(Dhaka)でセミナーを企画した。
シャプラニールでアドボカシーオフィサーを務めるアティカ ビンテ バキ氏は、児童は使用人として働く中でたびたび虐待を受けているものの、児童労働指針の中では使用人が危険な仕事として認識されていないと話す。
アティカ氏は昨年12月から今年5月にかけて発生した使用人に対する暴力事件25件を分析し、身体的な暴力で苦しめられたケースが89%であるの対し、精神的な暴力は全てのケースで見られたと話した。
性的嫌がらせは26%のケースで発生しているが、虐待者が訴えられたのは僅か22%だったとアティカ氏。
バングラデシュ統計局によると、2013年時点の児童労働者数は170万人であり、うち120万人が危険な仕事に従事していたという。
シャプラニールの藤﨑文子ダッカ事務所長によると、児童を危険な仕事に関わらせることに加え、使用人として働くようにも要求されるという。
ダッカ管区長のヘラル ウディン アーメド氏は、児童労働福祉に関する管区委員会を設けるとともに、児童労働撲滅運動を展開していくと話した。
The Daily Star June 21 2016
http://www.thedailystar.net/city/govt-ngos-must-join-hands-eradicate-child-labour-1243105
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