活気づくブティック(後)

活気づくブティック(後)
だが衣服の刺繍入れはかなりお金がかかる。デザインや使う糸にもよるが500~3千タカ(661~3969円)になるという。

数百人の労働者がこれらの激務に当たっている。普段は午前10時から午後8時までの勤務だが、今の時期、家族のために稼ぎを増やそうと午前3時まで作業を行う。

「買い手から追加注文があるので、作業を終わらせるにはセーリ(ラマダン中の日の出前の朝食)まで働かなければなりません。この状況はイードの前日まで続くでしょう」
型染め作業で忙しいモハマド イドリスさんはいう。

イドリスさん同様、労働者の多くは大規模な注文のプレッシャーや、イード前に沢山稼ぎたいという思いで、夜遅くまで作業をしている。

「普段は月1万タカ(1万3230円)です。ラマダン中は1万6千タカ(2万1168円)ぐらい給料がもらえそうです」
別の店で刺繍をするモハマド ミロンさんが、デイリースターに話してくれた。
eid_shopping_4_0
「それだけ稼ぐことができれば、私の家ではイードを豪華に祝えることでしょう」
サルワールカミズ1着につき、30タカ(39円)を得られるのだという。

ミロンさんは1日にサルワールカミズ22着を仕上げる。

型染め店の経営者モシャラフ ホサインさんによると、近年服飾ビジネスは都市部で勢いを増しているが、収入は減っているという。

近頃薬品や店舗のレンタル料、スタッフの給料が高くなっているが、衣服や型染め価格はそれほど上がっていないためだ。

そのことを理由に同業者の多くがこのビジネスから撤退したと、ホサインさんは話してくれた。

The Daily Star June 22 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/boutiques-buzing-eid-1243516