今年のカンヌ広告祭で、広告会社グレイダッカの電力を使わないペットボトル製クーラーが名誉ある金獅子賞を勝ち取った。
カンヌの受賞は、バングラデシュの広告会社では初となる。
月曜日に開催された"カンヌライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバル2016"で、室温を最大5℃下げることができるエコクーラーが栄誉を手にした。
グレイダッカのゴウスル アラム シャオン業務責任者は自身のフェイスブックに、満面の笑顔でトロフィーを握りしめる写真を添えた。
「グレイダッカが世界で最も栄誉ある広告賞を受賞できたことを、大変誇りに思います」
グレイダッカは製品デザイン(ソリューション)部門の受賞まで、様々な国の500以上の候補を破ってきた。
カンヌライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバル2016は、世界中から素晴らしい広告が集う最大の祭典で、今回で62回目を迎える。
産業のアカデミー賞ともいわれる同賞は、世界で最も創造的かつ効果的な広告を讃える。
グレイダッカはニューヨークに拠点を持つ広告会社グレイのバングラデシュ支部だ。グレイダッカ役員によると、農村にある電気のない家を涼しくする方法を思いついたのだという。
A model of the zero-electricity air cooler made from plastic bottles. Photo: Collected
ダッカ(Dhaka)を拠点とする商社"グラミンインテル・ソーシャルビジネス"と提携し、使用済みのペットボトルと1枚の段ボールを素材に、どんな窓にもフィットする冷却装置を作り上げた。
装置はボトルネック大の穴が格子状に配置された段ボールの上に組まれている。ボトルは半分に切られ、狭い方の端は穴に通される。
気流によって作られる風向と圧力により、広い方の口から入った暑い空気が涼しい空気となって反対の口から出てくることで室内が涼しくなる。
The Daily Star June 23 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/cannes-gold-lion-grey-1244155
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