南アジアやサハラ以南のアフリカの大部分では、教育を受けていない母親を持つ児童は、中等教育を受けた母親を持つ児童に比べ、5歳前に死亡する可能性がほぼ3倍だ。また最貧困層の家庭に生まれた少女は最富裕層の少女と比べ、児童婚する可能性が2倍だ。
サハラ以南のアフリカでは少なくとも2億4700万人、3人に2人の児童が多次元の貧困の中で生活し、生活や成長に必要なものを得られずにいる。
この地域で暮らす20~24歳の最貧困層のうち、およそ60%は学校に通っていた期間が4年未満だ。
レポート予測では、このままいけば2030年には1日1.9ドル(194円)以下で生活する世界全体の児童10人のうち9人は、サハラ以南のアフリカで生活していることになるという。
教育は児童の機会を平等にする役割を果たすが、学校に通わない児童の数は2011年から増加しており、学校に通う児童のうちかなりの割合が学習できていない。
今日、およそ1億2400万人の児童が小学校や中学校に通っておらず、小学校の学習過程を終えた児童のほぼ5分の2は読み書きや簡単な計算が身についていない。
「平均して、ある児童が1年長く教育を受けるごとに、彼女もしくは彼が大人になってからの収入は10%増加する。また、青少年たちの学業年数が1年増えるごとに、その国の貧困率は平均9%低下する」
レポートは記す。
レポートは不平等は避けられないものでも、打ち破れないものでもないと主張する。
もっとも弱い立場の児童たちに関するデータ、児童たちが直面する困難の総合的な解決策、古くからある問題に対する画期的な対処法、より平等な投資や地域によるより積極的な関与……。これらのやり方はどれもが子どもたちの機会を平等にする助けとなる。
The Daily Star June 29 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/more-poor-women-giving-birth-health-facilities-1247269
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