児童と女性に平等を(中)

バングラデシュのU5MRは1990年には144人だったが、38人まで低下した。だが195ヶ国のうち3分の2以上はこれより高い。5歳以下の乳幼児死亡率(U5MR)とは、出生から5歳ちょうどまでの間に死亡する可能性のことであり、出産1000件に対する割合で表す。

今年のSOWCレポートは"全ての児童にフェアな機会を"と題したテーマで、政府や企業、国際機関が対処しなければ、貧しい児童たちがどうなるか厳しい展望を示した。

現在のままであれば、持続可能開発目標(SDGs)の設定年である2030年まで5歳未満の児童6900万人が防げたはずの原因で命を落とし、1億6700万人の児童が貧困の中で生活し、7億5千万人の女性が子ども時代に結婚することになるという。


「数億の子どもたちにフェアな機会を与えなければ、彼らの未来を脅かす以上のことになるでしょう。世代間の悪循環え3、彼らの社会の未来を危険にさらすことになります。我々には選択肢があります。今子どもたちへ投資を行うか、不平等で格差のある世界を許容するかです」
ユニセフのアンソニー・レイク事務局長は話す。

レポートでは児童の生活を救い、学校に通わせ、貧困から脱出させようとする動きが著しい進展を見せていると報告する。

世界全体のU5MRは1990年の半分以下、129ヶ国では男女平等に小学校に通い、極端な貧困の中で生活する人は1990年代のほぼ半分になったという。

だがこれらの進展は平等でもフェアでもなかったとレポートにある。最貧困層の児童たちは最富裕層に比べ、5歳までに死亡したり慢性的な栄養不足になる可能性が2倍だ。



The Daily Star June 29 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/more-poor-women-giving-birth-health-facilities-1247269