児童と女性に平等を(前)

児童と女性に平等を(前)
バングラデシュは女性が保健施設で出産できる、できないという貧富の差を、順調に縮めてきた。

だが医師や看護師、助産師の数は必要最低人数には程遠い。

国連児童基金(ユニセフ)は年間レポートで、バングラデシュは保健施設で行われる出産に関して、平等に向かっていると報告した。

最貧層女性と最富裕層女性間の保健施設での出産比率は、2004年には1対12だった。だが昨日公開された"世界の児童の現状(State of the World Children, SWOC)レポート 2016"によると、この比率は1対4まで改善された。

レポートは保健施設で産まれた乳児の比率は2000年~2014年で、8%から37%に増加したと報告する。妊娠期間中、熟練者から保健サービスを受けられる割合も33%から64%に増加した。

しかしレポートは次のようにも報告する。
「このような状況にもかかわらず、大きな不平等が残されている。熟練者による出産前ケアで貧富の差はまだ大きく、最貧層女性では36%、最富裕層では90%だ」

ユニセフは地域間不平等に言及する。シレット(Sylhet)管区とボリシャル(Barisal)管区では熟練助産師の立ち会いに関して後れを取っていると。

SWOCレポートによると、バングラデシュでは十分な数の保健サービス提供者がいないという。

1万人当たりの医師や看護師、助産師の人数は、世界保健機関(WHO)の定める最低水準23人に対し、わずか6人だ。

バングラデシュは近年、5歳以下の乳幼児死亡率(U5MR)の減少で目覚ましい進歩を遂げている。これは地域ベースで保健介入が広がったことにも関係するとユニセフは分析する。

「進歩の加速は、妊娠期ケアがより平等に行われるかの度合いによるだろう」


The Daily Star June 29 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/more-poor-women-giving-birth-health-facilities-1247269