シェイク ハシナ首相は昨日、国内テロリズムに対抗する社会的意識を形成するよう閣僚たちに求めた。
ハシナ首相は定例閣僚会議で、あらゆる階層の国民を、過激思想や宗教の誤った解釈に対抗する運動に関わらせていくよう閣僚たちに求めた。
ハシナ首相は大臣たちに、テロリズムに立ち向かい、イスラム教の悪用を防ぐ役割を果たせるよう、全ての事務局職員やスタッフに指導するよう伝えた。
与党アワミ連盟(AL)の党首でもあるハシナ首相は大臣たちに対し、県レベルから草の根レベルまで、反過激派委員会を設けるように指示した。会議に出席した大臣たちがデイリースターに話した。
議員は選挙区の人々に、地区内の不審人物には注意し、特に若者を始めとした行方不明者を警察に届けるよう伝えなければならない。大臣たちは宗教の悪用やテロリズムの害悪について意見を出さなければならないとハシナ首相は話した。
この指示は7月1日ダッカ(Dhaka)のグルシャン(Gulshan)にあるレストランで発生した事件と、7月7日キショルガンジ(Kishoreganj)県ショラキア(Sholakia)のイード[1]集会で発生した事件の、過激派による2件の襲撃事件を受けてのものだ。
襲撃事件後、初めての閣僚会議だった。
ハシナ首相は閣僚たちに対し、自分はグルシャンの事件を注意して監視してきたと話した。
ハシナ首相は最近発生したパリやブリュッセル、イスタンブールでのテロリストによる襲撃に言及し、グルシャンの事件を可能な限り早く終息させたバングラデシュ警察や治安局の働きを称賛した。
多くの先進国ではバングラデシュの取った方法では対処できないだろうとハシナ首相はいう。
ハシナ首相は事件を報道した民間テレビ局の一部に対し、レストランに立てこもる過激派たちが事件の生中継を見ることで、警察が取っている作戦を知ることができたと不快感を表した。
ハシナ首相はテロリズムとの闘いに対する各国の支援提供に言及し、ダッカはバングラデシュのために必要なあらゆる支援を受け入れると話した。
襲撃者の何人かは私立学校の学生であったことが判明したため、私立の教育機関を監視下に置くべきだ。ある大臣は話した。
内務省筋によると、内務省と教育省は全ての私立大学の経営者や教師、学生代表と会合を開き、過激派の問題について議論を行うという。
国会の動き
デイリースターは対過激派対策としてALと議員が取る行動を知るため、議員7人と与党アワミ連盟(AL)の指導者2人と対話を行った。
ALの指導者たちによると、既に全県支部に対して文書を送り、反過激派委員会をすぐに立ち上げるよう指導者たちに要請したという。
各地域の指導者たちは著名な人物を委員会の長として招くよう助言を受けた。ALのマーブブル アラム ハニフ統合幹事長が昨夜デイリースターに話した。
委員会は県、郡レベルで設置され、特定党派には属さず、あらゆる階層の国民が関与することになるとハニフ幹事長はいう。
また全ての議員は地域で不審な人物を見かけた時は警察に通報し、子どもが過激主義に流れないよう気を付けることを自身の選挙区に知らせなければならない。ハニフ幹事長は言う。
「私たちは演説も行い、宗教の誤った解釈を通じて間違った道に導かれることの無いよう訴えます」
クシュティア(Kushtia)県の議員ハニフ幹事長は言う。
ラッシャヒ(Rajshahi)2区の労働者党議員のファズレ ホサイン バドシャ氏によると、同区の反過激派委員会は各家を回り、不審人物がいないか確認を行うという。
「イマーム[2]たちと会合を開き、ジュマ[3]の祈りの際、反過激派の演説を行うよう依頼します」
バドシャ氏は言う。
ニルファマリ(Nilphamari)4区の国民党(JP)議員ショーカット チョウドリー氏によると、同区で反過激派運動を展開するため、2郡でALとJPの党員101人からなる委員会をそれぞれ結成したという。
ポトゥアカリ(Patuakhali)2区のASM フェロズ議員によると、同区では間もなく反過激派委員会が結成され、区内で行方不明の若者の身元特定に関し、警察を支援するという。
内務省によると、警察は国中の行方不明の人々に関する情報収集をすでに開始したという。
AL主導による14政党同盟はまもなくダッカで保護者らを招いて集会を催し、人々に過激派についての意識を持つよう促す。同盟指導者が話した。
The Daily Star July 12 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/create-awareness-resist-terror-1252387
[1]イード・アル=フィトル:断食明け大祭。ラマダン(ヒジュラ暦9月:断食月)の終わりを祝うイスラム教最大の祝祭
[2](イスラム教)礼拝をつかさどる指導者
[3](イスラム教)毎週金曜日に行われる礼拝集会
翻訳:ハセガワ
#バングラデシュ #ニュース #反テロリズム
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