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2つの新市場、中国と日本への衣類輸出は、2015-16会計年度に急増した。これは世界貿易でバングラデシュのアパレル部門の名声が高まっていることを示している。
輸出促進局のデータによると、日本への衣類輸出は昨年度、前年比18.68%上昇し、7億7447万ドル(829億7052万円)となった。
中国への輸出は前年比11.9%増の3億4122万ドル(365億4486千万円)だった。
最近、両国政府が原産地規則(RoO)を緩和したため、衣類品輸出が急増した。
原産地規則は、製品がどの国のものであるか知るために使われる基準で、国によって異なる。どこから輸入したかで義務や制約が変わる場合があるのでとても重要だ。
例えばバングラデシュは日本市場への衣料品免税アクセス権を持っていて、輸入された生地から作られた製品でさえ免税となる。
バングラデシュは日本への織物衣類輸出の関税恩恵を長年享受しており、昨年4月にはニットウェア出荷でも同じ特権を与えられた。
日本のアパレル市場は約400億ドル(4兆2852億円)で、伝統的にそのほぼ80%は中国からの輸入による。
日本の貿易業者がバングラデシュ、ベトナム、カンボジアなど他の国から衣料品を調達し始めたことに続き、日本政府は2008年、中国への過度の依存を減らすため「チャイナ・プラスワン」政策を採った。
中国へのバングラデシュ衣料品輸出も、昨年度中国政府が4721項目を免税としたため増加した。
中国は世界最大のアパレルメーカーであるにもかかわらず、急速に拡大する中産階級人口のため、バングラデシュの主要輸出先として浮上している。
現時点では中国の衣料品製造業者の大半は、1500億ドル(16兆698億円)の国内市場を儲かる市場とみなしていないので、欧米の小売業者向けの高級製品を生産する。
それによりバングラデシュの衣料品メーカーは中国市場でより大きなシェアを獲得する機会を与えられた。
国際繊維製品製造業者連合会も最近、インドや中国など、成長するアジア市場にもっと集中するようバングラデシュに助言した。アジア市場では衣類や繊維製品の小売価格が、2020年までに2倍以上の7500億ドル(80兆3490億円)になるとみられている。
だがもう1つの有望なアジア市場であるインドへの衣料品輸出は、隣国政府がバングラデシュ製品に課す相殺関税のせいで、あまり増加していない。
2015-16会計年度、インドへの衣料品輸出は前年比30.86%と急増して1億3642万ドル(146億1495万円)になったが、その値はまだ小さすぎる。
バングラデシュはEU、米国、カナダを伝統的な輸出先としてみなしていて、これらの市場への出荷は長年にわたり増加している。
バングラデシュは2009年以来、新たな市場に対する政府の奨励金のため、日本や中国を含む11の新しい国への衣料品輸出が増えた。バングラデシュ衣料品製造・輸出業者組合のマームード・ハサン・カーン副組合長はいう。
政府は2009年、EU、米国、カナダを除く新たな輸出先開拓のために刺激策を導入した。
「以来、うまく機能している」とカーン副組合長はいう。
「その新しい輸出先は、私たちにとって有望な市場だ」
The Daily Star July 21 2016
http://www.thedailystar.net/business/china-japan-provide-new-hope-garment-makers-1256809
翻訳:アラトモ
#バングラデシュ #ニュース #衣料品
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