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中流階級の需要の高まりのなか、中古車販売は2015ー16年度上昇したと販売業者が話した。
「昨年度、市場はさらに発展しました。車の需要の高まりには、政治的安定が大きな役割を果たしました」
バングラデシュ中古車輸入・販売協会(Barvida)のMA ハミド シャリフ会長はいう。
公式な年間販売データは入手できていないが、Barvidaがまとめた輸入データによると、2015-16年度は11%増の1万9千台と急激に伸びた。
バングラデシュの自動車市場の大半を占める日本からの中古車輸入は、公共・民間企業職員用の車のローン融資を背景に、3年連続で増加した。
米ドルに対する円安の影響や、租税政策も中古車販売に有利に働いているとシャリフ会長はいう。
「昨年の円安のおかげで、車が手頃な価格になりました」
だが工業や貿易部門では車の需要が低迷した。「不動産部門でも同様の傾向が読み取れます」
投資白書では、バングラデシュは人口の増加により車に莫大な需要が生まれたとして、年に25億ドル(2562億円)の販売予測を立てている。
国内製造がないため、バングラデシュは外国、80%以上は日本から車を輸入している。残りは韓国、中国、ドイツ、インド他から輸入する。
経済成長に伴い、車の需要はどんどん高まっていると投資白書はいう。
「ここ2、3年、失業率が低下し、外国投資が増加した。その結果、多くの市民が自家用車を買う余裕ができた」
民間投資は低迷するが、政治的安定が市民のビジネスをしやすくしている。
輸入車会社ハクズベイのアブドゥル ハク社長はいう。
中古車の主な買い手は中産階級世帯だ。
「多くの中産階級は公共交通機関がない中で安全な旅行をするため、車を探し、購入します」
グローバル経営コンサルティング会社ボストンコンサルティンググループのレポートによると、バングラデシュには国内総人口の7%を占める、1200万人の中間・富裕層がいる。
毎年200万人が中間・富裕層の仲間入りをする。世帯か個人で年間5千ドルの収入があれば、中間・富裕層になる。
投資白書は乗用車、オートバイ、商用車の需要はダッカとチッタゴンで高まっているという。
だがシャリフ、ハク両氏は自動車、とりわけ車の需要は、今年度の政治情勢に大きく依存するという。
「これまでは好調でした。しかしグルシャンのテロ攻撃事件が市場に影響を与えているように見えます。不確実性と恐怖が多くの人の心に沁みついているようです。市民は投資に慎重になっています」
ハク氏が付け加えた。
シャリフ氏は全体的な投資シナリオが良好のままであれば、市場は成長すると話した。だが特にセキュリティの観点から、今後の政治情勢は不確実であると付け加えた。
The Daily Star July 31 2016
http://www.thedailystar.net/business/car-sales-go-higher-demand-1262110
翻訳:吉本
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