携帯会社にモバイル金融を

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競争を保証するとともに、フィナンシャルインクルージョン(金融受け入れ)を通して国民に恩恵を与えるため、携帯電話会社などのプレイヤーにモバイル金融サービス(MFS)の提供を許可するべきだ。タラナ ハリム通信担当国務大臣は昨日の円卓会議で発言した。

通信や銀行取引の規制主体は共同で規制モデル形成に当たるべきで、これにより携帯電話会社や現存するプレイヤーがデジタル金融サービスの世界に参入する助けとなるとタラナ大臣はいう。

こういった動きにより、MFSは銀行に口座を持てない人々をより多くカバーできる。
「携帯電話会社は機会を奪われていると私は考えます」

マージナルピープル(貧困などの理由から社会の主流に関われていない人々)や到達困難地に住む人々を、銀行取引ネットワークに組み入れるべきだ。困難を克服するため、バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)やバングラデシュ銀行(BB)の両規制主体は緊密に動き、可能ならば共同で部門の規制に当たる覚書に署名するべきだ。
タラナ大臣は通信レポーターズネットワークバングラデシュ(TRNB)が企画した討論会"バングラデシュにおけるフィナンシャルインクルージョン:デジタル金融サービスを通しての機会、困難、及び前進"で発言した。

タラナ大臣はMFS経済システムのパートナーシップを強調し、政府による独占はない。むしろ、MFS提供業者のbKashが品質とサービスによってこの産業では独占を築いている。競争を促進するため、パートナーシップを強化する必要があるという。

bKashは銀行取引ネットワークにおいて人々を受け入れる際立った努力で、モバイルマネーの90%以上を動かしている。

BBによると、6月末時点でのバングラデシュのMFS利用客の登録数は3620万人、総取引額は2315億1240万タカ(3038億2090万円)で、1日当たりの平均取引額は77億1710万タカ(101億2740万円)だという。

bKash顧問のダス グプタ アシム クマル氏によると、さらに利用者寄りのサービスを提供するべく取り組んでいるという。これは適切な規制を受けた制度であり、この成功を阻もうとする動きがあるとクマル氏は話す。

BTRCのズルフィカル アリ取締役(システム・サービス担当)は次のように話す。
「この部門のパートナーシップは開かれたものであるべきで、市場は誰がビジネスを経営するかを決めることになるでしょう。独占の問題は現れません」

サービスが銀行主導なのか携帯電話会社主導なのかは忘れるべきであり、規制主体がビジネス主導の方針について検討し、金融受け入れに進むべきだとアリ氏は話す。現在の規制は受け入れ拡大につながるものではないという。

バングラデシュ警察犯罪捜査局のシャー アラム副観察長官は、金融部門の犯罪の本質に注目し、より認識を高めるよう強調した。

金融犯罪は日に日に増えており、報告されているものはその1%にも満たない。この部門の規制が不足しているため、状況が統制できなくなっているとアラム氏は話す。

BBのプロギア パラミタ サハ副頭取によると、BBは同部門の新しい指針構築に向けて取り組んでいるという。

バングラデシュ携帯通信業者協会のTIM ヌルル カビル幹事長によると、デジタル金融の受け入れは必須であり、そのためにデジタル規制が必要であるという。

討論はTRNBのラシェド メヘディ会長が議長を務め、シャヒム アーメド書記官がプレゼンテーションを行った。

The Daily Star Aug 31 2016
http://www.thedailystar.net/business/open-mfs-telcos-tarana-1278277
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #モバイル金融