HSBCから1.6億ユーロ借入

HSBCから1.6億ユーロ借入
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バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)は昨日、国内初の衛星ボンゴボンドゥ1号のため、1億5750万ユーロ(181億円)を香港上海銀行(HSBC)から借り入れる合意を行った。

貸付はLIBORプラス1.51%の金利で、返済は12年以内の20回等額払いで行われる。LIBOR(ロンドンインターバンク取引金利)は金融で最も重要な金利の1つだ。

ダッカ(Dhaka)のBTRC事務所で、BTRCのシャージャハン マームード会長、HSBCのマーブブ ウル ラーマン副経営責任者が協定に調印を行った。タラナ ハリム郵政通信担当国務大臣、在バングラデシュフランス大使ソフィ オーバート氏が同席した。

BTRCは7月にこの138億6千万タカ(181億円)の取引に決着をつけて政府の承認を仰ぎ、先日ゴーサインを受けたという。さらにこの金利はHSBCのものとしては世界的に見て、これまでで最も低いものであるとマームド会長は話した。

貸付協定に決着がつくには長い時間がかかったが、このプロジェクトは時間を無駄にすることなく実施されるとタラナ大臣は話した。

「これは国の威信をかけたプロジェクトであり、我々の計画に従って衛星を打ち上げられるでしょう」

BTRCの上級役員らによると、HSBCからの借入金は衛星の設計や建造、保険に使われるという。

衛星の打ち上げで政府はさらに、5650万ユーロ(65億円)を自身の財源から支出する。

プロジェクト費用は296億7950万タカ(389億円)と見積もられており、うち131億4千万タカ(172億円)が政府国庫から支払われる。

役員らによると、BTRCは2年前の見積もりよりも低い価格でオファーを受けているため、費用は下がる可能性があるという。

昨年11月の始め、BTRCはフランスの航空宇宙メーカー"ターレス・アレニア・スペース"と、衛星の設計、建造、打ち上げについて2億4800万ドル(254億円)の商談に調印した。

建造された衛星は打ち上げのため、フロリダ州のケープ・カナベラルに運ばれる。プロジェクト職員によると、打ち上げは2017年の戦勝記念日(12月16日)を予定しているという。

BTRCは国内銀行から借り入れを行った後、ターレス社に対し既に7100万ユーロ(82億円)を3回に分けて支払った。HSBCからの借り入れを受けた後、こちらの借り入れは調整される。

一方BTRCは衛星の商業運用を軌道に乗せるため、バングラデシュ衛星通信社という名前の民間有限会社を設けようとしている。

BTRCの上級役員によると、BTRCは商業登記所から新会社の承認を受けたという。

現在バングラデシュは衛星接続の需要を満たすため、外国業者から帯域を借りており、国はこれに対して毎年約1400万ドル(14.3億円)を費やしている。ボンゴボンドゥ1号は外貨節約につながるだろう。

このプロジェクトの開発見積もり(DPP)によると、衛星の打ち上げから7年後には損益分岐点に達するという。BTRCはさらに衛星の余っている容量を他国に売却することも可能になる。

DPPによると、この衛星は周波数が適切に調整されれば南アジアの全ての国に加え、インドネシア、フィリピン、トルクメニスタン、キルギスタン、タジキスタンにもサービスを提供できることが期待されているという。

政府はさらに2つの衛星の打ち上げを計画している。

The Daily Star Sep 10 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/btrc-inks-%E2%82%AC157m-hsbc-loan-deal-1283425
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #人工衛星