女性唯一の偶像職人

女性唯一の偶像職人
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ゴパルガンジ(Gopalganj)県出身のミート スーティ ダスさんは、女性ではただ1人の偶像彫刻家だ。スーティさんはヒンドゥー社会向け偶像彫刻という大部分が男性の職業につくことで、男女の壁を打ち破った。

ヒンドゥー最大の祝祭であるドゥルガープージャ(Durga Puja)が今週始まるとあって、今がスーティさんにとって最も忙しい時期だ。
先週スーティさんと、父親のラメシュ ダスさん(ゴパルガンジ県コタリパラ(Kotalipara)郡ノイヤールバリ(Noiyar Bari)村)が、ボリシャル(Barisal)市のボグラ道路で偶像を彫っていた。

地区のプージャマンダプ(礼拝用の仮設寺院)に置く偶像は、伝統的には男性彫刻家が製作する。スーティさんの仕事への愛と、父親に支えられた勇気が合わさり、女性彫刻家が仕事として偶像製作を選ぶという新たな時代を切り開いた。

「この伝統的な障壁を破るのは容易ではありませんでした。(偶像製作について)辛辣な意見を何度も聞かされましたが、それでも私はめげませんでした」
とスーティさん。

「仕事にはいつも誠実に取り組んできており、出来の良い偶像を作ると評判になりました」
ゴパルガンジやコタリパラ、ファリドプール(Faridpur)、ボリシャルのマンダプに置くため、ドゥルガーの偶像を21体製作したとスーティさんは話す。

ラメシュさんによると、スーティさんは幼い時から偶像彫刻に強い興味を示し、家でドゥルガーの小さな偶像を作ろうとしていたという。

スーティさんは子ども時代をインドのデリーで過ごし、そこで偶像彫刻の様々な技術を学んだ。

スーティさんは2001年、15歳の時から仕事として偶像の彫刻を行っている。現在29歳だ。

「伝統的な障壁が崩れつつあるのは良い兆しです。この傾向は地域社会にとってプラスとなるでしょう」
ボリシャル市プージャ協会のナラヤン チャンドラ デイ ナル会長は話す。

だがスーティさんの気付いたところによると、プージャの運営者たちはスーティさんがした仕事にに対し、男性彫刻家よりも少ない金額しか払わない傾向にあるという。
「私はどんな大きさの偶像も作れます。彫刻に関して言えば、性別は関係がありません。女性はどんな仕事もできます」

スーティさんは今年、ボリシャル市でドゥルガー偶像を3体彫った。市内でドゥルガー偶像は少なくとも35体製作される。

The Daily Star Oct 01 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/meet-gopalganjs-lone-female-idol-maker-1292299

翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #プージャ #女性彫刻家