世界銀行GDP後退予測

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月曜日、世界銀行は2016~17会計年度のバングラデシュのGDPがで、6.8%の成長になると予測した。

だがGDPは次の1年間で6.2%へ落ちるという。

月曜日、ダッカの世界銀行アガルガオン事務所で“バングラデシュの開発最新版”レポートが発表され、この予測を示した。

レポートは民間の投資不足、インフラ整備、制度改革といったバングラデシュ経済へのいつくかの課題を指摘した。

UNBによると、国内の公共投資が増え、民間投資は減少傾向にあると世界銀行は指摘したという。

世界銀行によると、投資の安定的な成長に反し民間投資は、3年間でGDPの21.8%減少しているという。

「理想的な投資率と現実の数字の間には大きな差があります」
世界銀行ダッカ支店のチーフエコノミスト、ザヒド フサイン(Zahid Hussain)氏は最新レポートで発表した。

民間投資の減少は財政貯蓄不足のためではないという。むしろ十分なインフラ整備と経済活動不足のためだとフサイン氏。

「もし投資がなければ、お金はどこに流れているのでしょう」
質問を投げかけたザヒド氏は、自身で答えた。
「世界経済フォーラムと他の国際機関のレポートは、お金が国外へ流れていることを明らかにしました。資本の流出は2012~13年の会計年度がピークでした」

フサイン氏は2013年までに数10億ドルが国外に流れたと報告書から引用し、補足した。

世界銀行によると、もう1つの経済の弱点は、多くのバングラデシュの国外出稼ぎ労働者が雇われる中東(ME)国の、経済状況の悪さからくる送金減少だという。

「中東諸国は石油の価格低下にともなう財政状況の悪化が原因で、賃金や賞与、残業代を下げています」

経済動向について別の報告の中で世界銀行は、バングラデシュの直近の会計年度のGDPの成長率が、2016~17年会計年度政府目標の7.2%に対して、6.8%になると報告した。

だがバングラデシュの極度な貧困は近年減少しているという。

2011年のPPP(購買力平価)による貧困線ラインの1日あたり1.90ドルへの変更について触れた世界銀行は、2011年現在、18.5%、2800万人が最貧困層として暮らしているとレポートした。

「2000年から2010年の間に、約1620万人の人々が貧困から抜け出した」という。

バングラデシュの成功に感謝した世界銀行のキョウミ ファン(Qimiao Fan)バングラデシュ担当局長は、貧困の削減と市民の生活向上に、条件付現金給付、教育における男女平等、成果した家族計画が反映されていると話した。

世界銀行総裁が成果を祝うため、ダッカを訪れる予定だと担当局長は補足した。

だがこのような成果に反して世界銀行は、バングラデシュが国連による持続可能な開発目標(SDG)の2030年までの貧困削減目標を達成する見込みはないと話す。

「貧困ゼロは3%以下の貧困をさします。しかしバングラデシュのGDP成長率が最速の成長率を達成するまで、その目標にたどり着ける見込みはありません」
世界銀行のバングラデシュ担当エコノミストは話した。

経済動向について世界銀行は、民間投資と送金を除いた全ての経済指標が良い兆しを見せていると話した。

民間投資減少による経済活動不足問題を説明する中でザヒド フサイン氏は、平均で土地登記に244日、土地をめぐる裁判判決まで1442日、さらに電気を通すのに404日かかると話した。

「状況が改善されなければ投資者は投資をしなくなります。投資では遅延自体がコストです」

送金の減少に焦点を当て、世界経済は悪い状況にあるため、石油価格が低価格にとどまることはほぼ確実であるとザヒド フサイン氏はいう。イギリスのユーロ離脱問題も世界経済に影響してくるだろうと指摘した。

Prothom Alo Oct 03 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/123703/WB-forecasts-6.2-per-cent-GDP-growth-in-next
翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #GDP