女子が社会の壁をぶち壊す

女子が社会の壁をぶち壊す
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バス窓口で切符を売る女性はバングラデシュでは珍しい。この仕事が男性によって完全に独占されているからだ。しかし数名の女子生徒が性別に対する深い偏見に抗おうとしている。

ハレナ チシムさん、プリヤンカ ラニさん、バリスティ マンキンさん、モウサミ ティギディさん、リヒナ マジヒさん、ナプールさん、ナスラトさん、ボビタ サルケルさんは、ハティルジヒールのバス窓口でバスの切符を販売する仕事に就いた。これは女性が古い考えに基づいた社会的役割から抜け出すことを証明している。

ヘラン チシムさん、ブリスティ マンキンさんは2月に仕事を始めた。プリヤンカ ラニさんとボビタ サルケルさんは7月、モウスミ ティギイティさん、リヒナ マジヒさん、ナプールさん、ナスラトさんは8月中旬に始めた。

彼女達は週に6日、朝7時から午後3時まで8時間働く。

ハティジヒール地域には、HRトランスポートエージェンシーが運営する特別バスサービスのチケットカウンターが7ヶ所ある。窓口で16人が働くが、8人が女性だ。

彼女達は最初、いまだ根強く社会に残る保守的な価値観を少し心配していたが、働き始めた彼女達はその恐怖を克服し、現在は生き生きと働いている。

「最初は仕事をためらっていました。ここへ来る多くの人がよく教育されておらず、私達は彼らにどういう反応をされるか分からなかったのです。けれど私はとにかく挑戦してみようと思いました」
政府立ティトゥミルカレッジの生徒ヘレナ チシムさんは話した。

マイメンシン出身のヘレナさんは2010年にダッカにやって来た。彼女は最初いくつかの問題に直面したが、躊躇しなかったと話した。
HSCを終了したパリヤンカ ラニさんは話す。
「HSCの試験の後、少し時間に余裕があったので私はここで働き始めました。私は休暇中、お金稼ごうと考えました。そしてこの仕事は私の生活費の支えになっています」

仕事と並行して彼女達は、家事や勉強をする時間を見つけなければならなない。

バリスティ マンキンさんは、必要であれば会社は試験前に休むことを許可していると話した。

彼女達は男性の同僚が直面する同じ困難を共有する。昼休憩をゆっくりとることができないし、態度の悪い客にしばしば接しなければならない。

「ある日バスに遅れたお客さんが私を怒鳴りつけ、会社の操り人形だと言いました…私には遅延をどうすることもできませんでした」とリヒナさん。

彼女達が直面する最大の問題は、ハティルジヒール地区のトイレ不足だ。

「事務所に電話すると車が来てくれます。私達は事務所へ行き、トイレを使うことができます」
ボビタさんは話す。

ブリキで建てられた小さなチケット窓口は正午頃にはかなり暑くなり、中には扇風機や他の冷房機器がない。

「正午頃になると耐えられません」とボビタさん。

HRトランスポーテーションは、毎朝朝7時から午後11時まで走行する8台のバスを所有する。ハティジヒールのチケットカウンターはそれぞれ独自に管理されている。

衛生設備や暑さの問題について尋ねられたHRバスサービスのザハンギール アラム部長は、「ハティルジヒールプロジェクト委員会の高官は、問題の解決策となる公共トイレを早急に設置することを約束した」と話す。

さらにプロジェクト委員会は必要とされる全ての設備が備えられた常設窓口を設置し、彼女達がつねに使うカウンターを設置すると補足した。

一方ザハンギール部長は、女性達に特別警備が必要だと指摘した。なぜなら女子生徒達は全員早番を任されているからだ。

The Daily Star Oct 09 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/girls-break-social-barrier-1296325

翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #女性 #仕事
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