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バングラデシュの社会的企業の20%は女性主導の企業だが、これは主流ビジネスの女性主導率が5%であることと比較して大幅に高い数字だ。ある調査結果が明らかとなった。
さらに社会的企業の女性はフルタイム相当の労働者の41%を占め、一般的な労働における参加率の2倍以上だという。
昨日、英国の文化交流や教育機会に関する国際機関"ブリティッシュカウンシル"はダッカ(Dhaka)で、"バングラデシュの社会的企業の状況"および"バングラデシュの社会的企業政策の状況"と題された2つの新しい報告書を公開した。
調査は海外開発機関が主導し、ベターストーリーズとソーシャルエンタープライズUKが支援した。
バングラデシュの社会的企業は過去2年間で、ますます多くの仕事を生み出している。
これらの仕事の多くはパートタイム職で、殆どは女性が就業している。今年のパートタイム職の女性参加率は53%で、フルタイム職は47%だった。だが、社会的企業の主導的地位の約80%は男性だ。
バングラデシュの社会的企業は若く、その主導者もまた若い。企業の77%は2009年から2016年の間に登録されたことを調査結果は示している。さらに企業の69%は35歳以下の所有者か、責任者が経営しており、91%は45歳以下の主導者だという。
社会的企業とは利益を最大化するのではなく、何らかの社会的な目的のために取引を行い、収益をその社会的目的のために再投資し、自分たちの行動について責任を負う企業だ。
プログラムの講演者たちは、社会的企業を国内経済における成長中で動的な部門と呼び、社会的企業が障がい者に仕事を提供し、女性の地位を向上させ、社会的排除に対処していると話した。
調査によれば、バングラデシュの社会的企業は年平均で約2億1300万タカの売り上げを出しているとされる。
報告書では社会的企業の成長の最大障壁として技術的な熟練不足を上げ、以下資金調達へのアクセス、社会的企業に対する認識や理解不足、金銭的な流れについての制約と続く。
寄付や助成金が最も一般的な資金源で、無利息貸し付けや株式による資金調達を確保している企業はごくわずかだ。資金供給が限られていることが、金銭面の第一の制約とみなされている。
この調査は既存のデータセットや、この研究のために計画・実施された149機関が参加した調査を含む出典に基づく。調査では、バングラデシュには約15万の社会的企業が操業を行っており、現在まで約20万7397人の受益者に働きかけていると推定する。
ブリティッシュカウンシルバングラデシュのジム スカース オベ副所長によれば、この調査は初めて、国内や社会的企業が対象とする部門における活動や、これらの企業が支える受益者規模の把握を目的にしているという。
報告書は社会的企業が現在できる環境を調査報告しているとジム副所長。社会的企業に影響を及ぼす政府の活動や、政府や利害関係者からの提案を蓄積しているという。
ブリティッシュカウンシルバングラデシュのバーバラ ウィッカム所長は、バングラデシュを社会的企業の世界的な先駆者と呼んだ。
「今ダッカには小さいながら活力のある社会的企業の動きがあり、国内には社会的企業による現在進行中の活動が比較的多数存在します」
「社会的企業が加速するため必要となる法的枠組みは、我々の局には存在しません。政府による適切なガイドラインや指導が必要とされています」
NGO局のムド アシャドゥル イスラム事務局長はいう。
ベターストーリーズのミンハズ アンワール代表取締役社長が、調査報告のプレゼンテーションを行った。その後公開討論会が催され、ライフコード取締役のアンナヤ ライハン教授や法廷弁護士のアニタ ガジ ラーマン氏も発言した。
The Daily Star Oct 10 2016
http://www.thedailystar.net/city/womens-leadership-significantly-higher-1296787
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #社会的企業 #女性
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