危険な仕事の子どもたち

危険な仕事の子どもたち
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国産乗用車"レグナ"の運転や補助の仕事は、田舎からダッカ(Dhaka)市へ移住してきた多くの子どもにとって、生計を立てる手段となっている。

ボリシャル(Barisal)県のポラシュ チャンドラ サハさんの息子ビプル チャンドラ サハ君(12歳)もその一人だ。

ビプル君はダッカでレグナの補助係として働き、かろうじて生計を立てている。学業は続けているものの、不確かさが付きまとっている。

ビプル君はモハカリにある小学校に通う4学年の生徒で、毎日午前10時から午後9時までファームゲート(Farmgate)-モハカリ(Mohakhali)路線で働いている。ビプル君は車両の後ろに不安定に掛けられた運賃を回収する。1日に200~300タカ(264~396円)の稼ぎになる。

ビプル君は国営バングラデシュ通信(BSS)に対し、母親は2歳の時に亡くなったと話した。父親は再婚しなかったが、不幸なことに数年後、病に倒れてしまった。現在ビプル君は家族唯一の稼ぎ手で、家族の面倒を見る必要がある。

「朝、学校に行って午前9時30分には帰ります。父は病気でたびたび倒れるので、毎日は学校に行けません」
ビプル君は話す。

子どもの30%が5年生になる前に学校を中退し、生計を立てるために働かざるを得ない状況の中、政府はビプル君のような家庭を支援し、子どもが学校に戻れるようにすべきだ。"ヒューマンライツ&ピースフォーバングラデシュ(HRPB)"会長で弁護士のマンジル ムルシド氏は話す。

ムルシド氏はさらに児童労働についての認識向上と、子どもを危険な仕事に雇い入れる個人や組織に対して法的手段を取ることを強調した。

バングラデシュ統計局(BBS)と国際労働機関(ILO)が2003年に行った調査によると、780万人の子どもがバングラデシュで経済活動に従事しており、この内320万人は児童労働者だ。さらにその内130万人は危険な仕事に関わっているという。児童労働者の17.4%はダッカ市内で働いている。

メヘル アフロズ チュムキ女性・児童問題担当国務大臣によれば、子どもは人件費が安く、交渉を行えないため、雇用されたのだという。貧困や教育不足もいまだ児童労働の主要原因であると大臣は言及した。

チュムキ大臣は各非政府組織(NGO)に対し、現在ダッカの皮革工場や化学工場、砕石、車庫、道具を使う仕事、ホテル、レストラン、製本など、9つの危険分野で働く65万人の子どもたちに、これらに代わる道を見出すため政府と共に取り組むよう求めた。

国連児童基金(ユニセフ)とILOが2007年に実施した調査では、国内の子ども42万人が家事労働者であり、その内83%は女子であることが明らかになった。2013年に実施された児童労働調査によれば、約340万人の子どもが生きるため、危険な仕事に従事しているという。

The Daily Star Oct 11 2016
http://www.thedailystar.net/city/poverty-puts-children-risky-business-1297372

翻訳:長谷川
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