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国内の他の場所と同じく、昨日、ラルモニルハット(Lalmonirhat)町の中心部にあるカリバリサルボジョニン(Kalibari Sarbojonin)プージャ寺院では、祝祭ドゥルガープージャ(Durga Puja)がフィナーレを迎えた。200年の歴史があるこの寺院で行われるヒンドゥー教の祝祭はとりわけ印象的なものだ。同じ庭園内のわずか4フィートの場所には地元のモスク(イスラム教の礼拝堂)プーランバザール・ジャムエマスジド(Puran Bazar Jam-e Masjid)があるからだ。
異教徒間の宗派を超えた調和が汚れなく60年以上続いていることで、この一帯は宗教的な寛容と同義になった。
「私たち両方のコミュニティの町人は、とても平和な関係をずっと保ってきました。私たちはお互いをイードやドゥルガープージャのような祝祭に招いています」
地元のムスリム(イスラム教徒)、コルシェド アラムさんは話す。
「この地域のムスリムはいつも親切です。私たちの祝祭中は積極的な手助けや警備をしてくれました」
寺院の運営委員会ジボン クマール サハ事務局長は話す。今年のドゥルガープージャは何もかも平穏で、何の異常もなかったという。
モスクのカデムであるアジズル イスラムさんは、少数派を守ることは全てのムスリムにとっての宗教的な義務であると話す。
「私たちは異なる教義を信じるすべての人々に敬意を払い、その信仰の場や資産を守らなければなりません」
モスクのイマムであるマウラナ ファザール アリさんは、すぐ近くに寺院があることの困難は全くなかったと指摘する。
「ここでは伝統的に、モスクのイマムと寺院の司祭は緊密な関係を保ってきています。私たちは度々、良い考えや価値観を共有します。私はあらゆる宗教の全ての人々に対し、コミュニティの暴力に反対するよう訴えます」
寺院の司祭であるシュリー シャンコール チャンドラ チャクロバルティさんも同様に、プージャを行う際に困難があったことは一度もないと話す。
「この一帯ではいつも、大いなる愛と平和、そしてお互いに対する尊敬が広まっています」
尊敬の証しとして寺院は、ムスリムが礼拝を行う時間は楽器の演奏を止めているという。
実際、2つの信仰の場の有意義な協力は非常に有名で、遠くから訪れる人もいるという。
「私は以前、この調和について話を聞きました。そこで同じ庭園の中にある寺院とモスクを見に来ました。ヒンドゥー教徒とムスリムの間に60年以上の調和の歴史があることは、全てのバングラデシュ人にとって、あるいは亜大陸全体にとってさえの素晴らしい例です」
ラジシャヒ(Rajshahi)からの観光客、ダベシュ チャンドラ ダスさん(48歳)は話した。
プリティナト チャクロバルティさん(55歳)は寺院とモスクの平和的共存を見るため、はるばるインドからやってきた。
「2つのコミュニティがお互いのすぐそばで、それぞれの儀式をこれほど平穏に行っている様子を見られるのは、とても貴重な経験です」
プリティナトさん何度もここへ戻って来られることを望んだ。
ラルモニルハット記者クラブの設立者兼会長で著名なジャーナリストのゴクル ロイ氏(66歳)は、この共存は時の流れに耐えてきていると話す。モスクは1947年、インドとパキスタンの分離独立直後に建てられた。
「多くの人たちが私たちの社会的枠組みを研究し、これほど近くにある2つのコミュニティがどうして宗教儀式をこれほど平和に行えるのかを見出すため、ここを訪れています。宗教の調和が末永く続きますように」
ゴクル氏は話した。
The Daily Star Oct 12 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/harmony-be-proud-1297966
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #宗教
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