積み重なる小さな努力

積み重なる小さな努力
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結婚式は終わった。厨房には大量の食べ物が残されている。1本の電話が掛けられ、プロチェスタ財団のボランティアが会場に現れた。彼らは食べ物を回収し、恵まれない人々に配るのだ。

ボランティア団体のプロチェスタ財団は今年4月、"飢えからの救い"プログラムを始めた。この活動でおよそ1500人の恵まれない人々に食べ物が提供された。

"プロチェスタ"は努力を意味する。

この青年ボランティア団体は恵まれない人々に笑顔をもたらすため、努力を続けている。

プロチェスタ財団のシャージャハン セリム会長は、財団の昔のことや設立経緯を話してくれた。

友人のモイヌッディン アクバールさんはかつて、チッタゴン(Chittagong)のラングニア(Rangunia)で病に倒れた。セリムさんたちは治療のために村人からお金を集め、アクバールさんはついに回復した。この出来事がきっかけで、セリムさんたちはボランティア団体のプロチェスタ財団を設立することになった。当初のメンバーはわずか20人で、2009年までチッタゴンのラングニアとラオザン(Raozan)を拠点に活動を行っていた。

2010年、プロチェスタ財団はチッタゴン市で活動を始めた。

プロチェスタ財団は現在まで、ダッカ(Dhaka)、クルナ(Khulna)、シレット(Sylhet)、フェニ(Feni)、コミラ(Comilla)、チャンドプール(Chandpur)、ラクシュミプール(Lakshmipur)の7県にも活動範囲を広げた。

プロチェスタ財団はメンバーや支持者の寄付金で運営している。財団を運営するため、チッタゴンの182人のメンバーは毎月100タカ(134円)の寄付を行う。

プロチェスタ財団は献血にも関わっている。緊急時には総勢500人の提供者が血液を提供する。

さらにプロチェスタ財団は、国内の各地で専門医による医療や薬を無料で提供する。

財団では医療支援に加え、恵まれない人々に冬に暖かい衣服を、イードの時は新品の衣服を、さらに食べ物や教育用教材も配布している。

財団メンバーのミンハズ ホサインさんは次のように話した。
「この団体で仕事ができることに満足しています。子どもたちの家が無く、人から愛されず道端で暮らすようなことがいつかなくなることを願っています」

Prothom Alo Oct 30 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/126961/A-little-effort-goes-a-long-way

翻訳:長谷川 
#バングラデシュ #ニュース #プロチェスタ財団 #貧困支援