世界銀行は保険部門と個人年金市場を強化し、金融部門が国民により良いサービスを提供できるよう、バングラデシュに1億ドル(104億7800万円)の出資を申し出た。
ワシントンを拠点に多数の国で貸付を行う世界銀行はこの件に関し、草案を財務省に送った。
金融部門開発は数年でめざましく進歩し、1980年の12%から、2013年6月の70.8%へ増加したと草案に記されている。
さらに銀行部門の規制管理、財産への金融的なアクセス、国営銀行の強化といった最近の努力も含め、多くの場所で進展が見られた。
「だがこれは未完の議題を残している。とくに保険と年金部門では」
そのため世界銀行は保険開発規制局(IDRA)とバングラ-デシュ保険アカデミー強化のため3500万ドル(36億6730万円)、国営保険会社の近代化に4千万ドル(41億9120万円)、個人年金市場開発に2千万ドル(20億9560万円)の提供を申し出た。
世界銀行調査団は草案を持ってバングラデシュを訪れ、多数の省の関係役人と会議を行った。財務省は世界銀行に、保険部門と年金部門でプロジェクトを分けるよう提案したと財務省関係者は話した。
世界銀行のIDRAへの直接援助は助言や能力構築のための情報提供、さらにIDRAの規制管理機能強化のための知識の提供も含まれる。
能力強化のためIDRAは、リスクに基づく支払能力のある規則を定めたり、生命保険や損害保険の商品やマイクロインシュランスを含む販売活動を改善するため、規制やガイドラインを形作らなければならない。
このプロジェクトの下、銀行保証や保険販売サービスの自動化やデジタル化、クレーム処理システム改善といった新たな保険流通網が提供される。
国内では生命と損害両方の複数の保険会社が操業しているが、彼らのための規制機関は存在しないと財務省関係者は話した。
政府は世界銀行の財政面と技術面の援助で、国際的な基準までIDRAの能力を高めようと検討してきた。
バングラデシュ銀行のように、国営保険会社は様々な、特にデジタル化の面で弱点を持っている。
このプロジェクトで世界銀行は、国営サダランビマ会社とジバンビマ会社の再保険の仕組み政策と施策強化を提案した。
世界銀行の調査団によれば、これらの国営企業は国際最高基準に適合していないことが分かったのだという。
IDRAは国営と民間の企業を同じ方法で規制し、差別化しないことを約束すると世界銀行は話した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 01 2016
http://www.thedailystar.net/business/wb-offers-100m-fortify-insurance-pension-sectors-1307437
翻訳:米澤
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