ゴマ栽培はバングラデシュ北部、ラルモニルハット(Lalmonirhat)県が適地であることが証明された。当てにできる利益や高地でのたくさんの収量、そんな理由で農家に人気が高まっている。
「私は家のそばの30デシマル*1の高台で、ゴマを栽培しました」
アディトマリ(Aditmari)郡ベラバリ村のナズルル イスラムさん(44)はいう。
「1月に販売するゴマで、1万タカ(1.35万円)の利益を上げることを目論んでいます。ゴマは高地で作った他の作物より多くの利益が見込めます」
ナズルル イスラムさんは5年ほどゴマ栽培をしている。
「ゴマは有機肥料が必要ですが、農薬は必要ありません」
同じ村の農家ヌル イスラムさん(52)がはいう。
「雑草が問題になるので、ゴマにケアは必要です」
ヌル イスラムさんは40デシマルで栽培したゴマが、去年より多く収穫できることを期待している。
近くのハジゴンジ村に住む農家サヒル ウディンさん(50歳)は、ゴマは1ビガ*2の土地から最大5モーンド*3生産できるという。
「市場では1モーンド、6千タカ(8081円)ぐらいで売れます。他の作物より組織だっているので、販売するときどんなトラブルもありません」
だがカリゴンジ(Kaligonj)郡チャクラルハット村のハレンドラ ナス バルモンさん(62)のような農家にとり、商業用ゴマ生産は成功する選択肢ではないという。
「高地では生産するのがベストなのです。低地ではそれほど生産量が多くありません。私たちは自家用にゴマを作っていて、余ったら売る程度です」
バルモンさんは今年50デシマルの低地でゴマを作った。
「ゴマは全国の消費者から高い需要があります。ですからゴマの季節、私は農家に前渡金を払います」
カリゴンジチャパルハット市場のトレーダーカフィル ウディンさん(42)はいう。
ラルモニルハット農業普及局によると、去年250エーカーで栽培されたゴマは、今年320エーカーに広がったという。
「県内の農家はゴマのような小さな作物を植えて収益を上げています。高地や高台の畑を持つ農家はゴマやナッツ、そのほかの作物栽培について、私たちから指導を受けています」
普及局のビダブフサン ロイ副局長は話した。
*1デシマルは1/100エーカー。約0.4アール。40平方メートル。
*2ビガは同じく面積単位。地方によって差がある。1ビガは1/3~1エーカー。
*3モーンドは重量単位。同じく地方によって差がある。1モーンドは11~37.4キロ。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 10 2016
http://www.thedailystar.net/country/sesame-crop-choice-upland-farming-1312243
翻訳:吉本
#バングラデシュ #農業 #ゴマ
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