2016~17年の第1四半期、設備機械輸入が前年より2倍以上増加した。衣料縫製工場が修繕工事が行ったことが背景にある。
バングラデシュ銀行のデータによると7~9月期の設備機械輸入の信用状*は18億ドル(1988億円)に上り、前年より8億2千万ドル(906億円)上回った。
政府のインフラ計画、製鉄所の拡大、食料品加工部門も設備機械輸入の急上昇に貢献した。
「従うことを義務化されている衣料縫製工場が、設備機械のほとんどを輸入しています」
ダッカ銀行のサイド マフブブール ラーマン総裁は話した。
4千以上の織物・ニットウェア縫製工場が2018年6月をめどに、作業場の安全性を国際基準まで改善するよう西洋諸国のバイヤーから圧力をかけられている。さもないとバイヤーたちはその工場から購入しなくなるだろう。
「衣料品企業は現在の工場を格上げ、拡大するため、設備機械をたくさん輸入しています」
ジャムナ銀行のシャフィカル アラム頭取は話した。
プバリ銀行のアブドゥル ハリム チョードリー頭取も同じようにいう。
バングラデシュの衣料品輸出大手ヴィエラテックスグループのデイヴィッド ハサナット会長は、ガジプールの工場1つで350億(3兆8656億円)に上る安全機械設備を購入した。
ヨーロッパの調査会社とアコードとアライアンス提携を結んだことにより、全工場それぞれが工場の安全面を改善するため、投資をしなければならないとハサナット会長は補足した。
さらには税制上の優遇措置があるため、設備機械輸入の名のもと、事業者がマネーロンダリングを行っているという指摘がある。
事業者は設備機械輸入でたった1%しか支払わなくてよいため、一部は価格を高く表示しているとも指摘された。
「事業者が主要機械を高値で輸入したがれば、私たちはそれを止めることはできません。製品のグレードや品質がたくさんあるからです」
匿名希望の銀行頭取は話した。
輸入はマネーロンダリングの簡単な手段と考えられると彼はいう。だがバングラデシュの実業家にとって、シンガポールで1億5千万ドル(165億6705万円)の土地を購入するのは可能なことではない。
法律により、中央銀行の事前承認がなくては資本はバングラデシュ外に流れることはない。
*貿易決済を円滑化するための手段として銀行が発行する支払い確約書。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 18 2016
http://www.thedailystar.net/business/machinery-imports-more-double-1316533
翻訳:米澤
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