政府は2021年までにすべての家庭に電力を供給する計画の一環として、国内の配電システムを改善する3つのプロジェクト(2018.3億タカ:2851億円)を承認した。
中国とアジア開発銀行(ADB)がプロジェクト費用の67%を提供する。国家経済会議実行委員会(ECNEC)によるプロジェクト承認後、ムスタファ カマル計画大臣が明らかにした。
政府は2021年まで、すべての家庭に電力を供給する目標を立てており、この3つのプロジェクトで2年早く目標に到達できるようになるとカマル大臣は話す。
現在70%の家庭に電力が供給されている。
プロジェクトの1つは1370.3億タカ(1936億円)を費やした送電網の強化だ。
このプロジェクトは中国との政府間協定に基づいて実施される。中国は970.7億タカ(1371億円)を提供する。
これは中国の習近平国家主席が先月バングラデシュを訪問したとき、事前協定が調印された28プロジェクトのうちの1つだ。内閣経済委員会はプロジェクトの実施に関し、まず中国企業を指名した。
このプロジェクトの下、400キロボルトの送電線100キロメートル、230キロボルトの送電線330キロメートル、132キロボルトの送電線334キロメートルが設置される。
既存の132キロボルト送電線225キロメートルも修復される。さらに変電所が新規に設けられ、既存の変電所が修復される。
この他の2プロジェクトは648.1億タカ(915億円)の費用で、8管区の配電システムを改善する。ADBは391.4億4タカ(553億円)を提供する。
計画省の提案によると、これらの2プロジェクトにより、国内配電網に95万人が新たに加えられるという。
11キロボルト、またはそれ以下の送電線1万1965キロメートルも設置される。さらに既存の電線約3万9千キロメートルの容量が拡張される。
プロジェクトのうち2つは2019年までに、もう1件は2021年までに実施される。
ECNECは政府職員の住宅問題を解決するため、グルシャン(Gulshan)やバナニ(Banani)、モハマドプール(Mohammadpur)地区にある20件の空き家に、398部屋のアパートを建設する36.7億タカ(52億円)のプロジェクトも承認した。
カマル大臣によれば、アパートは2019年までに準備できるという。計画省による統計では、ダッカ(Dhaka)に配属された政府職員14万8915人のうち、国が提供した住宅に入っているのはわずか9%、1万3052人のみだという。
政府は2019年までに、国が保有する住宅で生活する職員数を1万8276人へ増やそうとしている。この目標が達成されたとしても、政府職員の87%は蚊帳の外のままだと計画省の職員は話した。
さらにECNECは、ダッカ都心部で警察の活動能力を改善する20億タカ(28億円)のプロジェクトも承認した。
ECNECは合計で、10プロジェクト(2287.6億タカ:3231億円)を承認した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 23 2016
http://www.thedailystar.net/business/govt-approves-three-projects-upgrade-power-distribution-1319056
翻訳:長谷川
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