ビンロウジ豊作

ビンロウジ豊作
コックスバザール(Cox's Bazar)県の農家は今シーズン、ビンロウジ*1が豊作で笑顔になっている。

保健局の従業員アブドゥル ハミッドさんは、ソナルパラ(Sonarpara)沿岸村の畑2ビガ*2でビンロウジを栽培している。

ソナルパラは高品質なビンロウジの生産地として全国的に有名だ。

テクナフの商人アブドゥラ-アリ-マウムドさんは30デシマル*3の自家菜園でビンロウジを作り、14万タカ(19.9万円)を稼いだと話した。残りを売って5万タカ(7.1万円)以上稼ぎたいという。

テクナフサダー(Teknaf Sadar)郡のテクナフ市場やバハルチャラ(Baharchhara)のシャムラプール市場、ウクヒア(Ukhia)のナヤ・パラ市場、ソナルパラ市場、ラムサダー(Ramu Sadar)のファキラ市場がビンロウジの大きな取引市場だ。

ソナルパラ卸売市場の商人サダル アーメド カールさんは、ここ2週間ばかり、毎日1千万タカ(1424.8万円)のビンロウジが取引されていると話す。商人たちは高品質のビンロウジを買い、全国各地に発送し、輸出もするという。

卸売業者はソナルパラで生産された80個のビンロウジを200~220タカ(285~313円)で販売する。中品質のものは150~200タカ(214~285円)だ。

テクナフサダーの卸売市場の商人たちは全国各地の卸売業者にピンロウジを発送する。

コート市場のファルク アーメドさんとラフィク ウディン マウムドさんは、生ビンロウジは2ヶ月ほど水にさらしてから販売するという。そしてコックスバザールのビンロウジの需要が高いと補足した。

県農業普及局のアシシュ クマール ディ副助手農業官はビンロウジは通常3~4月に花が咲き、6~7月に実をつけると話した。

ビンロウジはほぼ8郡全部で生産されるが、ラム(Ramu)やウクヒア(Ukhia) 、 テクナフ(Teknaf)郡での栽培がとりわけ適しているといわれ、ほとんどはここで生産する。

普及局のアシュシュ氏は今シーズン、3400ヘクタールでビンロウジが栽培され、2万7千人が直接栽培に関わっていると話した。県内では毎年およそ13万6千トンのビンロウジが取れ、27.2億タカ(38.8億円)になるという。

コックスバザール商工会議所のアブ モーシャッド チョードリー コカ筆頭副会頭は、ビンロウジは地方経済にプラスの影響を与えていると話した。

*1アジアの熱帯で広く栽培されているビンロウの果実を檳榔子(ビンロウジ)と呼ぶ。未熟の果実を採集して繊維質の外皮をのぞき、胚乳を縦に2か4分割し,石灰をまぶし,キンマの葉で包んで少しずつかじると、麻酔的な効果で爽快気分になる。
*2面積単位。地方によって差がある。1ビガは1/3~1エーカー。1エーカーはおよそ1200坪。サッカーグラウンド1つ分くらい。
*3同じく面積単位。1デシマルは1/100エーカー。約0.4アール。40平方メートル。

バングラデシュ/The Daily Star Nov 24 2016
http://www.thedailystar.net/country/bumper-betel-nut-yield-coxs-bazar-1319488
翻訳:吉本
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