自国の力で開発目標達成を

自国の力で開発目標達成を
ミレニアム開発目標の場合、外部資源は計画通りに使用することが不可能かもしれず、バングラデシュは自国で持続可能な開発目標を実行するための準備をるべきだと専門家は昨日話した。

ダッカの国家経済会議講堂で発表されたMDGsの最終評価報告書によれば、バングラデシュを含む開発途上国や後発開発途上国は、裕福な国から約束された財政援助を受け取ることができなかった。

「我々は約束された出資のうちたったの40%しか受け取れませんでした」
報告書作成業務のリーダで計画委員会総合経済部門(GED)メンバーのシャムスル アラム氏は話した。

近年の国際状況から考えて、バングラデシュは国内資源からもっと歳入を作り出すことに目を向ける以外に道はない。世界銀行ダッカ支店のザヒド フセイン首席エコノミストは話した。

「外国からの援助があればそれはとても良いことです。しかし我々は自立しなくては」

AHM ムスタファ カマル計画大臣は、物やそれ以外のインフラ両方の開発へ投資を押し上げるよう呼びかけた。

「我々は国内資源からもっと収益を上げるべきです。国内部門は小規模ののままではありません」

そして投資者を惹きつけるには、電力供給が確実でなければならないと彼は補足した。
「幸いにも2年間は電力不足は起こらないでしょう」

貧困削減、食品安全性、初等教育への入学、初等・中等レベル教育の男女平等化、乳児または5歳以下の死亡率、予防接種費用免除、伝染病の発生の分野でバングラデシュは顕著な進歩を記録したと報告書で示された。

「全体的に我々は良い成果を遂げました。我々はMDG達成上位18ヶ国の1つです。強い政治的な意思や取り組み、開発の計画的な道筋が、多くのMDGs目標を達成する手助けとなりました」
アラム氏は話す。

そして公共資源を自国で増やす能力が限られているバングラデシュのような国々にとって、政府開発援助(ODA)はまだ必要必須のままであると続けた。

評価報告書によれば、1990~91年度から2014~15年度の間、バングラデシュのGDP割合の中で、ODA支出は5.59%から1.56%へ減少している。

GEDはバングラデシュはSDGs実行のため、どのくらいの金額が必要なのか調査中で、1月には明らかになるだろうとアラム氏は話した。

政府は未完了のMDGsを考慮しながら、第7次5ヶ年計画を考案したと政策立案者は話した。

開発目標の達成へのバングラデシュの草の根レベルの能力は考えられていたよりも高い。フセイン氏は話す。

より包括的な成長のための対策を講じる中で、GDP成長を年間9%に加速させることや近年の成長率を維持することのどちらかにより、バングラデシュは極度の貧困割合を2030年までほぼゼロへ下げることができるとフセイン氏。

将来的な課題についてフセイン氏は、政府は優先順位の認識、実行、各省での金策や補助に注意を払わなくてはならないと話す。

「どの省がどの目標達成に責任を伴うかを認識することで、政府は複数省内の実行で正しい方向に進んだ」
フセイン氏は政府にSDGsの実行で進捗を適切に観察するため、データ差を狭めることを確実にするよう要求した。

SDGs監視のためGEDは準備データの相違を分析した。その結果現在のデータ作成システム231個のうち63個の指標が使用可能で、さらに67個が現存のセンサス、調査、情報システム管理の修正により作成可能だということが分かった。

バングラデシュはMDGs事例で、南アジアの希望の星として称賛されている。スディプト マケルジーUNDPバングラデシュ担当局長は話した。

バングラデシュは期限までに多数の目標を達成しただけでなく、多くが2015年以前に達成された。前進やSDGsは誰1人として取り残されていないことを、バングラデシュが確信する機会となった。マケルジー局長は補足した。

またバングラデシュにとって課題となる2つの特定項目を指摘した。気候変動や災害で、バングラデシュが最も影響を受けてしまう国の1つであるため、課題の1つは環境面になるだろう。

バングラデシュの国内総生産の60%を占める都市中央部は、全人口の25%の居住地であり、災害リスクに直面している。
「災害が都市中央部に直撃したら、国家経済に多大な影響をもたらすだろう」
マケルジー局長は話した。

国連関係者は、バングラデシュの開発目標達成を手助けする国連の持続的な援助を繰り返し口にした。

首相の経済顧問のマシウル ラーマン氏は、バングラデシュはいかにして1つの国が様々な課題に関わらず、開発目標を達成できるかを示したという。

インフォーマル部門の貢献が考慮に入れられれば、経済産出量は1~1.5%から8%へと伸びるだろうとラーマン氏は話した。

国際労働機関のリズワヌル イスラム前特別顧問は、政府がMDGs実行の素晴らしい状況とともに、バングラデシュが直面する課題を公表したことに感謝した。

「政府が課題に気づいていることは心強い。今、願いや公共政策は行動に移されるべきです」

SDGs達成のためにはより努力が必要だとイスラム特別顧問はいう。
「貧困削減や不公平を減らすため、よりたくさんの関心が必要になるでしょう」

バングラデシュは貧困国モデルという過去の断定から抜け出し、開発の1つのモデルになった。トファイル アーメド商業大臣は話した。

「我々はMDGs全目標を達成できた訳ではない。しかしその道中にある」

バングラデシュ/The Daily Star Nov 24 2016
http://www.thedailystar.net/business/move-forward-sdgs-own-funds-analysts-1319452

翻訳:米澤
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