アジア開発銀行の報告書によれば、2010-11年の価格暴落でバングラデシュの資本市場は、271億ドル(3兆347億円)、国内総生産(GDP)の22%の損失を出した。
「銀行と個人投資家がかなり影響を受けた」
先週発表されたこの検証レポート"バングラデシュ:第2資本市場開発プログラム"にある。銀行部門の監督と株式市場の分割管理が、下落の裏にある主な原因だ。
2009年、一般銀行は分離した投資銀行子会社を資本市場活動のため設立することをバングラデシュ銀行から求められ、市場へ融資システムをさらすことを制限する意図があったと報告書はいう。
中央銀行は一般銀行に監督責任があり、バングラデシュ証券取引委員会(BSEC)は投資銀行を主導する責任がある。報告書によれば「銀行はさらに株式市場の上昇に貢献し、自身の資本を上場株式に投資することで株価を上昇させた。それにより組織や他の借り手に貸し出し可能な資金が減少するという影響がでた」という。
銀行やノンバンク系金融機関も、株式市場へ投資する個人投資家に融資していた。
ダッカ証券取引所の重要指数は2010年12月5日、最高値の8918ポイントまで上昇した。
だが翌日から市場は下落し始め、1年以内に指数は5千ポイント以下に下がり、2012年7月、4千ポイント以下に沈んだ。
政府は第2市場に刺激を与えることで改善しようとしたが、政策は市場の信用を修復することはできなかった。
報告書によると「2011年1月、政府は株式市場下落を調査するための委員会を組織し、市場関係者が規則違反をしていたことが明らかになった」と述べる。
下落を受けアジア開発銀行は、施策改革を手助けするため2012年11月、「第2資本市場開発プログラム」という3億ドル(337.1億円)の貸出契約を承認した。
「投資家の信頼は揺らぎ、国内資本市場の早急な改革は急務だ。このプログラムは意義のある資本市場改革への政府の取り組みを補い、援助するために計画さた」
アジア開発銀行の報告書によると、議会へ提出される有価証券報告書法案を最終的に制定するため、さらなる追加調査が必要だという。
「BSECとバングラデシュ銀行は管理者情報、リスク評価、実施収集、共有、調整の覚書を作成するだろう。年金部門への援助が検討される可能性もある」
アジア開発銀行は2016年まで、長期融資可能性のGDPの0.5%への設定を達成するため、影響目標を観察することを推奨した。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 29 2016
http://www.thedailystar.net/business/market-lost-27b-price-debacle-2010-adb-1321993
翻訳:米澤
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