衣料品輸出の活性化にともない、バングラデシュは2010~2015年の製品輸出で、アジア太平洋地域の国々に勝る成果をあげた。UNESCAPの最新報告による。
アジア太平洋貿易投資レポート(APTIR)2016によると、この期間、バングラデシュの衣料品輸出は14%上昇した。アジア太平洋地域の平均輸出成長率は7.5%だった。
この報告書はアジア太平洋経済社会委員会がバンコクで発表した。
特に2015年、この地域が9.7%の輸出の落ち込みを経験したとき、バングラデシュの輸出は6.5%伸びた。製品輸出がバングラデシュの2015年の取引合計の87.3%を占めた。
バングラデシュの輸出は生地・縫製部門にかなり集中し、総輸出の72.2%を占める。
労働者が集中する生地・縫製産業でのバングラデシュの強い競合性は、低賃金労働者や貿易相手である大国、特にヨーロッパ連合から与えられる一般特恵関税制度システムによって説明が可能だ。
結果として前年のようにバングラデシュのEUへの2015年の輸出量は高いままだった。
EU諸国がバングラデシュの輸出合計の44.5%を占めた。次いで17.6%でアメリカ、3.3%で日本だった。
2015年バングラデシュの輸入は6.6%にまで落ち込んだが、低下率は輸入が平均15%減少したアジア太平洋地域よりも低かった。
バングラデシュによる最も多い輸入品はガソリンと織物である。
輸入の落ち込みは、石油や石油化学製品価格の下落による輸入為替の減少によって引き起こされた。サービス部門に関してAPTIRは、サービス輸出は2010年~2015年まででゆるやかに6.4%上昇し、2015年は3.5%の成長率と減速した。
対照的に2015年サービス輸入は21.5%へと急激に上昇した。輸入合計のうち76.8%はアジア太平洋地域からで、39.1%の中国、15.5%のインドが最大の輸入相手国だった。
バングラデシュでは海外直接投資の流入が急激に活発化し、2010~2015年で年19.6%の平均値となった。特に2015年はバングラデシュへの流入が44.1%まで上昇し、過去のピーク時の22億ドル(2507億円)まで達した。
銀行業・生地・エネルギー部門がFDIにおける最大量を惹きつけた。米国jと英国は最大の海外投資国で、バングラデシュへのFDI流入の27.7%を占めた。
2009~2011年間は減少傾向を見せたが、アジア太平洋諸国の最も効率的だという主要輸出国に比べ、バングラデシュの海外貿易コストは非常に高いままだ。バングラデシュは有効な5つの優先取引契約を持ち、アジア太平洋地域平均の7.6の契約数より低い。
バングラデシュの輸出先は、バングラデシュがGPS(特恵関税制度)を受ける先進国が主であるため、総輸出のたった10.4%がPTA相手国である。
しかしこのPTA相手国との輸入の貿易範囲はかなり高く、アジア太平洋地域の44%に比べ、総輸入が64.5%を占める。
バングラデシュ/The Daily Star Nov 02 2016
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-beats-asia-pacific-region-export-growth-1323799
翻訳:米澤
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