ボリシャル(Barisal)県アガイルジャハラ郡(Agailjhara)では、巨大沼ウナギの捕獲が多くの人の生業だ。本物のウナギというより、学術的にはタウナギ科に属する淡水ウナギのような魚で、地元では"クチア"と呼ばれている。このウナギは通常ダッカ市場や、その先の海外に運ばれる。だが輸出する側が提示する決まった価格や、数年限定の政府による支援は可能性を持っている沼ウナギ産業の成長を妨げてきた。
「私たちはフックやネットなどの様々なテクニックを使って沼ウナギを捕獲します。さらに池や水たまりで泳いでいるのを手で捕まえます」
バカル村のカルティク マンダルさんは話した。
「沼ウナギは元々湿地帯にいる生物で約1キロまで成長します。しかし多くが400~700グラムです。私たちは沼ウナギを1キロあたり約250円の値で、地元の卸売り市場に売ります。1日に3キロを捕獲することができます」
別のガイラ村の沼ウナギ漁師のスシル マンダルさんは話す。
アガイルジャハラ郡やボリシャル県全域では約500人が沼ウナギの捕獲や取引に関わっている。毎週、魚を載せたトラック1、2台がダッカへ向かい、約7トンを運ぶ。
「私たちの商品はダッカにいる輸出業者に売られます。業者ウナギを中国や他の国々へ輸出します」
卸売り業者のスシル マンダルさんは説明した。
地域の条件は大きな出費を必要としない沼ウナギの養殖に適している。沼ウナギが自然に生息する小さな池や湿地は養殖業には理想的だ。また地元の池でも可能だ。
「政府はアガイルジャハラ郡のラジハル、ナギルプール、ガイラに今年、沼ウナギの試験養殖場を建てました。このプロジェクトが成功すれば郡の沼ウナギの生産量はすぐに2倍に増えるでしょう」
ロジア アクテル郡漁業官は話す。
「中国で沼ウナギの需要は高いです。1週間あたり最低で8トンの沼ウナギを中国に輸出可能ですが、私たちは需要のたったの8%しか満たしていません。バングラデシュが沼ウナギの生産を増加することができれば、外貨獲得が約束されるでしょう」
バングラデシュ蟹・沼ウナギ輸出協会のアブル カシェム ガジ会長は話した。
南部地域沼ウナギ取引協会のプロディプ バロイ会長は同意見だ。
「ちゃんとした業界の支援があれば、沼ウナギ生産量は2倍、いや3倍に増やせるでしょう。この地域は沼ウナギの養殖に適しています」
以前からの業界支援の欠如とは別に、輸出業者との合同組織のような関係が業界の妨げになっていると取引業者はいう。
「沼ウナギの価格は多かれ少なかれ固定されていて、私たちは輸出業者に販売するしかない。競合業者はいません」
バロイ会長は話した。
バングラデシュ/The Daily Star Dec 07 2016
http://www.thedailystar.net/country/mud-eel-exporters-all-smiles-1326184
翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #ウナギ輸出 #中国
関連