子どもが重い通学カバンを背負う負担を軽くするため、高裁は体重の10%以上の重さの通学カバンを持つことを禁止した。
申し立て令状への判決で高裁は、政府に6ヶ月以内に特定の法律を作るよう命じた。その中で子どもが重いカバンを運ぶことがないことを確実にするため、学校を指導するよう政府に求めた。
複数学校の生徒の親たちは判決を歓迎し、政府に早急に法律を作るよう主張した。
英国ミディアム学校1学年の生徒の父親ハシブル アラムさんはこう話す。
「息子が学校から帰って来たとき、元気がなさそうに見えます。教科書の他に毎日問題集や日記を2、3冊持って行きます。息子は片方の肩に長時間カバンをかけていると痛いと訴えます」
聖フランシス・サヴィール女子高等学校4学年の生徒の母親ロクシャナ イェスミンさんは、子どもたちは広範囲な学習要項のせいで、過度な量の教科書を持ち運びさせられているという。
「何教科か減れば重荷は軽くなるでしょう」
そして勉強の強いプレッシャーで、子どもたちは遊ぶ時間が持てないと補足した。
「子どもたちが重い通学カバンを持ち運んでいるのは本当です。私たちは政府の指示に従います」
私立学校の教師は話した。
高裁はさらに昨日、必要な対策を講じるための監視部門を作り、子どもに重いカバンを持ち運びさせた者に対して罰則を設けるよう関係機関に求めた。
初等教育の子どもに重い荷物を持たせるのは酷で、人権侵害だと裁判所はみている。
重いカバンを持ち運びさせられれば児童の身体は傷み、一生苦しまなくてはならないと裁判所は述べた。
裁判所は政府に対し、法律制定30日前に通知を出すよう命じた。どの生徒も重いカバンを持たなくてよいことを学校に徹底するための指導だ。
高等裁判所のモエヌル イスラム チョードリー裁判長、アシシュ ランジャン ダス裁判官が、昨年8月9日、最高裁判所弁護士のマスド ドロン氏、ジアウル ラーマン氏、アナルル カリム氏によって提起された令状嘆願書についての意見陳述の後、判決を下した。
昨日は評決の全文は述べられなかった。
嘆願者は重い通学カバンのせいで背骨が変形しているという専門家の意見を引用しながら陳述した。
学校側がたくさんの教科書や紙、楽器を持ってこさせるため、生徒は度を越えた重さのカバンを持ち運んでいると嘆願者は話した。そして学校側がそうするのを禁じる法律や規則はバングラデシュにはないと補足した。
デイリースター紙に対し、マスド ドロン氏は嘆願書を引用しながら、生徒は平均で体重の30~40%の重さのカバンを持ち運ばなくてはならないと話した。
昨年8月、嘆願書に従った高等裁判所は、政府はなぜ初等教育の子どもに体重の10%以上の重さのカバンを持たせたり、持ち運ぶのを禁止する特定の法律や規則を作ることをしないのか、説明を求める評決を下した。
高等裁判所の命令はインドのマハラシュトラ州で昨年7月に発効された規則に次いだもので、児童は体重の10%以上の重さの通学カバンを持ち運んではいけないとしている。
モタヘル ホサイン サズ司法副長官はデイリースター紙に対し、政府は高裁の評決に従い、体重の10%以上の重さの通学カバンを持ち運んではいけないとした通知を2014年12月に発行したと話した。
高裁は昨日、2014年の通知を修正し、新たな通知を発行するよう命じた。
バングラデシュ/The Daily Star 08 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/lighten-schoolbags-1326802
翻訳:米澤
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